2、3日前の昼休み、テレビに「わさび田」が映った。
きれいな水が流れる急勾配の土地に、たくさんのわさびの葉が、青々としげっている。
引き抜くと、デパ地下で売っている「1本いくら」の高級本わさびが出てきた。

すりおろしたら、さぞいい香りがするんだろうな、と思ったが、
すぐあとのシーンで、フランス料理店だかイタリア料理店だかが映し出され、そのわさびを使った料理が紹介された。

わさびに手を加えて「メレンゲ状」にし、ポワレした魚にかけてある。
ビジュアル的には大変美しい。
だけど、正直、「何でこんなに手を加えちゃうんだろう」と思った。

食材は、できるだけ、「そのまま」の方がおいしいのではないだろうか。
特に、新鮮なものは。

レポーターが炊きたてご飯にすったわさびをのせ、花がつおをふり、醤油を落として食べるシーンもあったが、こちらの方が、うんとおいしそうに思ったのは、私の嗜好が安上がりだからだろうか。

そういえば、
先だって、「セロリのわさび醤油漬」なるものを買ったのだが、大いに期待はずれだった。
私はセロリもわさびも大好きなのだが、これは「好きくない味」だった。
もう、食べる気、しないな。

やっぱ、
セロリは生のまま、マヨネーズで。
わさびはお蕎麦のつゆに入れて。

…できるだけ手を加えない、そんなシンプルな食べ方が一番だと改めて思った。