ナミダのクッキングNo.1271 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

少し前の話だけど、
東京都中野区の金子洋区議が辞職した、でしょう。
ツイッターで暴言を吐いたから。

金子氏は集団的自衛権の行使を認める憲法解釈に反対の立場をとっていたのだが、ツイッターに反論が出て、以後、どんどんヒートアップしてしまった。
匿名の某氏が、「働いてないヒキニート(←引きこもりのニート、という意味らしい)のごみ屑が国のために働ける」なんて書いたことに、金子氏は「人間をごみ屑呼ばわりするとは(`Δ´)」と批判。
さらには、「おまえこそ人間のクズだ」、そして、「お前が死ね」とまで言ってしまった。

第三者から見ると、これ、完全に「相手の術中にはまってしまった」。

だって、「人間を、ごみ屑呼ばわりするのはけしからん」と言ってすぐに、「おまえこそ人間のクズだ」と、自分も人をごみ屑呼ばわりしてるじゃない。
某氏が議員の辞職を狙ってやったことなら、むしろコミュニケーション能力に長けている、と言える。
相手を同じ土俵に引きずりこんでから、鉄槌を食らわす。

にゃるほどな。

この前、見た『クリミナル・マインド特命操作班レッドセル』では、
取調室の凶悪犯と捜査員のやりとりについて、興味深いことを言っていた。

この犯人、
取調室で捜査員が訊問をすると、瞬時に逆に捜査員に質問し直すのである。
それをガラス越しに見ていた同僚が、「この犯人、常に自分を相手より上に置こうとしている」と言った。

確かに、
こういう事例、身の回りにいっぱいある。
自分に課された質問には答えず、逆に質問攻めにする。
それも矢継ぎ早に答えにくい質問を連発。
こうして相手を自分の術中に入れる。

言葉は魔物に変わりうる。
すぐ、相手のペースに乗せられて、失言する。
そして、取り返しのつかない状況を招く。