立場的に、あるいは「肩書がついている」以上、不特定多数が読んだり聞いたりする発言に、「個人的な発言」なんてこと自体、あり得ないのではないか。

・・・とか、

公職についている方々の「個人的な発言ですから」という弁解は、もういい加減にしてほしい。

・・・とか、

籾井NHK会長の発言に端を発し、文句言いっぱなしの私ですが、昨日、新説を発見し、なるほどな、と思ったことがある。

それは、朝日新聞編集委員・安井孝之氏の意見。

安井氏は、籾井会長が13日の会見で「個人的見解は差し控える」と述べたことに対し、「これはおかしな言い分だ」と言っているのである。

私の主張からいけば、この場合、籾井会長の発言の方が正しいことになるが、安井氏は、それはおかしい、と言うのである。

え?なんでだ?

安井氏によれば、
株式会社であれば、社長は個人的な見解を語ったとしても、会社の価値が増すなら許される。だが、個人的な見解が会社の価値を損なうなら、社長も取締役も責任を追及される。
…というのだ。

そうか、そうだよな。

そもそも、「個人的見解だ」と前置きしようがしまいが、発言した以上、「その会社のトップとしての発言」になるのであり、それが会社にとってプラスになる発言なら、大いに結構なはずだ。

だから、
籾井会長も、その発言が「さすがNHK!」と言われるような内容だったら、個人的見解でも構わないわけだ。

そうか、そういう見方もあるか。
なんか、新発見した気分。(←単純)