ナミダのクッキング№902 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

今日、ちょっぴり悲しかったこと…

昨日は、「大企業の横暴だっ!」「いや、その程度の問題にはとどまらないぞ」という旨のブログを書いたが、

今日は「大企業でもこんな悲哀を味わうのか・・・」と哀れな気分にさせられる記事を見つけた。

それは「NEC スマホ撤退」という記事だ。

NECはドコモに依存していた。

それなのにドコモは、この夏からソニーと韓国サムスン電子の最新スマホを前面にし、実質的に大幅値引きを行う商戦を繰り広げる戦略を打ち出した。

ソニーとサムスン電子は「ツートップ」と位置付けられる。

NECは2年前、パソコン事業を中国のレノボグループと統合した。だから携帯電話の方も何とかレノボさまのお力を借りて・・・と思ったようだが、レノボは首を縦にふらないらしい。

そもそもレノボも、欲しかったのはNECのカラダだけ・・・じゃなくて、技術力だけだったみたいだ。
いまさら、やっかいな携帯事業など引き受けたくはない。

万策尽きたNECは、NTTに「ふられた」わけだ。

そうかぁ…

中小零細企業なら、例えば一社に依存する、あるいは一業に依存するという状態が「非常に危険だ」ということは容易に理解できる。
A社の製品を一手に引き受けていたB工業。売上の95%がA社、では、A社が倒産したら間違いなく共倒れする。

NECほどの会社でも、こういった危機にさらされ、同種の悲哀を味わうハメになるんだ。

おそらく当初はNTTの方が高圧的に迫り、相思相愛だとNECに思わせ、つきあっている間は殴ったり蹴ったりし、最終的にはさようなら、とまるでドメスティックバイオレンス、みたい。

でも、
NTTだって、ソフトバンクに組み敷かれたから、「値引き」という、ある意味「自分のところの商品価値をおとしめる方法」によって生き残ろうとしているわけだもん。

その結果、相思相愛だった相手、NECを情け容赦なく斬る。

常に強は弱を食べて生き残る。

・・・人生、サファリといっしょか。