小5の男の子が自ら命を絶った。
理由は、「学校統廃合に反対して」。

…信じられない…

通っていた小学校が大好きだった。
彼は、クラス全員に口頭ながらアンケートをとった。
全員、統廃合反対。
でもその総意は、受け入れられなかった。

当然、閉校式のリハーサルも身が入らない。
「団結が足りない。もっとしっかりやれ」と注意する教師。
なくしたくない学校をなくす式など、一生懸命やれるわけがない。

考えた末、彼は自分の命を差し出すことで、統廃合を中止させようとした。

彼にとって、学校とは何だったんだろう。
そんなに好きだったのに、死んでしまったら、学校には行けない。
もし、統廃合が中止になっても、だ。

率先してアンケートをとったり、残された親友あての手紙の文面からしても、「頭のいいリーダー格の男の子」だったと思われる。

おそらく、子どもの数が減り、統廃合ということになったのだろうけど、今時、ここまで学校を愛してやまない子どもがいるなんて、学校も捨てたもんじゃない。

でもその代償は、あまりに大きい。

お父さんの「どんなことも命と引き換えになどできない」というコメントも、悲しすぎる。

ご両親、どんなにかつらくてやりきれないだろう、と思う。