一昨日、仕事の打ち合わせで5名の客様が一堂に介し、私はたまたまO社長の隣の席になった。
その日のO氏、時々妙な咳き込み方をしたり、鼻がぐしゅぐしゅしているので気になり、打ち合わせが始まる前、思わず聞いてしまった。
鞠「花粉症ですか?風邪、引かれましたか?」
O氏「う~ん…」(←と煮え切らない)
鞠「私も最近、目が痒いんですよね。何かの花粉でしょうか。それとも乾燥か、気温差でしょうか」
O氏「今朝、薬.飲んできたんだけどねぇ…」
打ち合わせが始まったが、ますますツラそうな雰囲気だ。
…と、そのうち私は、O氏から、「えもいわれぬニオイ」がするのに気づいた。
香水とか整髪料とか、そういう人工的なニオイではない。
汗くさいとか加齢臭とか、そういうよくあるニオイとも違う。
今まで嗅いだことのないニオイだ。
それも、言葉で表現しにくいニオイ。
嫌なニオイとか、好ましいニオイとか、そういう基準では計れないニオイ。
何て言えばいいんだろう。
甘いような湿ったような、重くて沈むようなニオイ。O氏の全身から発散している。
イヤな予感がした(-.-;)
思い出したのだ。
O氏は、10年ほど前、四十代後半で、肺がんの手術をしているんだった。
…妙な咳、ぐしゅぐしゅした鼻回り、そしてなにより、けだるいようなそのニオイが、イヤな予感を増幅する。
世の中には、嗅覚が異常なほど鋭敏な人があり、居合わせた人に潜んでいる重篤な病気がにおってしまうらしい。
私はそんな鋭敏じゃない、はず。
だけど、
…もしかして、O氏…
ホントに嫌な予感がする…