『明治村』なるところへ行ってきました。
ここ、そのへんの「何かを真似て造った」テーマパークと違い、全部「ホンモノ」なんです。
たとえば「帝国ホテル中央玄関」とか「川崎銀行本店」とか。
それが、ホンモノなのに、多くの建物が「靴を脱いで上に上がれる」んだよね。
「小泉八雲避暑の家」など、タンスをあけしめできる。
「金沢監房」や「前橋監獄雑居房」では、房の中に入って囚人体験ができる。(←これはさすがに怖いものがあったが…)
ただでさえ古い建物、そんなことすると傷みやすくて、維持管理がさぞ大変だろうなあ。

ところで、明治村に行った目的は「本郷喜之床(ほんごうきのとこ)」と「森鴎外・夏目漱石住宅」を見るためです。

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これが喜之床。石川啄木は、この二階に住んでいたんですね。
啄木=貧しい苦労人と思っていたけど、認められないいらだちや、不遇への腹立ちが見え隠れする歌が結構ある。例えば、

かの年のかの新聞の
初雪の記事を書きしは
我なりしかな

とか、

こほりたるインクの罎を
火に翳し
涙ながれぬともしびの下

…なんて、「オレは実力あるのに、なんでこんなに苦労せにゃぁならんのだっ!」といういらだちや腹立ち、感じません?

ここの二階でそんな鬱々とした日を送ってたのかと思うと、何だか切ないです。

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はい、こちらが鴎外、後に漱石が住んだ家です。
こちらは中に入って、二人の文豪になりかわり、座ったり立ったりできます。
この家で、机に向かって作品を書いてたんだ…と思ったら、ウルウル(;-;)してしまいました。

投稿箱があったので、一句、投稿してきました。

漱石の座姿想い涙ながるる 鞠子

実は明治村についたのが、3時ころ。
ここ、かなり広いんだわ。
5時の閉園までいましたが、全部はとっても見切れませんでした。

…が…

これだけは、忘れずにご購入(^O^)/
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うひっ、地ビール(^O^)/
左から『ホップ香るビール』『明治村浪漫麦酒』『プラチナエール』です。
どこに行っても、地ビールあったら絶対買うもんね(^O^)/。
わ、さっきウルウルしてたのに、なんてヤツだ…(-.-;)