もう時効だ。
今日はオトナの淡い恋の話をしてしまおう。

今日、久しぶりに客様T氏がやってきた。
そ、この人こそが、淡い恋のお相手だったのだ。

T氏は、当時、私が担当していた客様。
何しろ口数の少ない人で、非常にやりにくい。仕事で会社にお邪魔し、応接室で話をするんだけど、とにかく黙って聞いているだけ。
私がしゃべらなければいつまでも沈黙が続く。
そのくせ、もう帰ってくれ…という雰囲気は全くなく、ゆっくりたばこをくゆらせている。

若かった私は、非常に困った。
頻繁に会わなくてはならないのに、そのたび沈黙が続くのが気詰まりで仕方がない。

そのうち、強行手段を思いついた。
沈黙が嫌だから、自分のことをしゃべりまくることにしたのだ。
趣味や嗜好はもちろん、昨日、友だちと飲みに行ったとか、今日、転んだとか、どうでもいい話をひたすらべらべらと…
そんな中、私が「カープの小早川と江藤が好き」と話したことがきっかけで、なんと野球観戦に誘われたのだ。

ぎゃあ、T氏と2人で野球観戦?そりゃ気を遣うぞ…と思いはしたが、ナマ野球見たさに、ついOKしてしまったf^_^;

…で、野球を見に行き、球場でビールを飲み(←これ、得意分野)、打ったの打たれたので大騒ぎの雰囲気を味わった後、場所を変えて飲むことに。

その時、酔った勢いもあり、思いきって聞いてしまった。

鞠「私っていつも、どうでもいいこと、一方的にしゃべってばかりいますよね。ご迷惑じゃないでしょうか」

そしてT氏の答えは…
「僕は自分から話すの、得意じゃなくて。鞠さんの話を聞いているのが楽しい」、だった…

以来、何度か野球観戦、コンサート、食事に誘われ、うちの職場の人たちの知らないT氏の過去、現在、未来を見せていただいた。

T氏は、一言で言えば、知的で物静かな紳士。自分の才能を決してひけらかしたりしない。それまでに会ったことのないタイプの素敵な大人の男だった。

それが、
私の方によんどころない事情が重なり、徐々に疎遠に…

ね、オトナの淡いプラトニックラヴ(^_^)でしょ。
…あ、いや、これが言いたかったわけではない。、前段がこんなに長くなってしまったが、オチがあるんだよ、オチが(-.-;)

今日、久しぶりに会ったT氏に、先だってMホテルで偶然、江藤智を見かけた(以前ブログに書きました)という話をしたら…

T氏「江藤?昔、広島にいた選手?え?鞠子さん、広島ファン?何でまた?」

…彼はぜ~んぜん、覚えてなかった( ; ゜Д゜)

淡い恋…と思ってたの、もしかしてアタシだけ?
え~っ、そんなぁ( ; ゜Д゜)

はっきり言って、アタシ、バカ???

ま、前向きに考えれば、T氏の年相応な物忘れかもな…(実は私より20歳ほど年上…(>_<))

淡い恋
淡い思い出
思い込み

(-_-)(-_-)(-_-)(-_-)