最近、トーンダウン気味。
何にもやる気せず。
一応フツーの顔をしているが、実は完全にテンション大下がり。

理由?
…わからへん。不明。

こんな時は、百聞先生のゆるゆる随筆に限る。

「本を読むのが段段面倒くさくなったから、なるべく読まないようにする」

「独逸語の教師をしているので、辞書の類は大分持っていたのだけれども、それを売ったら、何だかその語学にも興味がなくなってしまった」

「自分で外国語を話すのが億劫なばかりでなく、人の話しているのを聞くのもうるさい。何の因果で、こんな面倒臭いもので、飯を食う様な巡り合わせになったのだろうと思う」

「お正月から日記をつけ始めた。昨日は誰が来たか知ら、今朝は曇っていたか知らと考え出すのが段段面倒臭くなって、土曜日に『スンダ事ニ用ハナシ。モウ今日限リ止メル也』と書いて、今年の日記は、お仕舞にした」

…あ~あ、百聞先生もだらだらじゃん。

「目はそんなものを見るための物ではなさそうな気がする」とか「人間の手は、字を書くのに使うものではなさそうな気がする」とか、メチャメチャな理由をくっつけて本を読んだり書いたりすることを、何とかしてサボろうとしている。

内田百聞。
東大独文科卒。
夏目漱石の門下。

…でも、肩の力、抜けますったら。
『百鬼園随筆』、気が向いたら是非、どうぞ。