介護仲間のIさんが、母のお墓参りに来てくれた。
その後、喫茶店へ。

私の母と彼女の姑さんが、たまたま病室で隣同志になり、その後、入所した老健も同じだった。
彼女がどれだけ親身に介護していたか、どんなに大変な介護をしていたか、私は実際に見てきたし、介護にまつわる家族や親族の問題も、同室ゆえ、いやが上にも耳に入ってきた。でもIさんは、決して弱音は吐かなかったし、人の悪口は言わない人だった。

この手の問題は、微妙な事柄が絡んでくる。近しい人には迂闊に言えないだろう。

Iさんは、涙ぐみながら、初めてつらい胸のうちを話し出した。

Iさん、私より10歳以上も年上なんだよ。
なのに…
すごく辛いに違いない。

今回はそれだけで終わらず…
夜、スイミングに行き、サウナに入ろうとしたら、入れ違いにRさんが出てきた。
普通に挨拶して、私はサウナへ。
いつものように、本を読もうと横になったら、Rさんが戻ってきた。
そしてナミダ目で「いつも声かけてくれて、ありがとう」なんて言うから。

私は、何で彼女が泣きながらそんなことを言うのか、全く意味がわからない。

聞けば、
いつぞやのブログにも書いたけど、他の利用者とトラブルがあり、人間関係がぎくしゃくしたままなんだそうだ。
それで、「アナタが私に親しくしてくれると、アナタまで嫌な思いをさせてしまう」と言うのだ。

そう言われて思い出した。

1週間ぐらい前、Rさんと歩行コースで歩いている時、同じコースにいたオジサンに挨拶したら、ムシされたことがあったのだ。何よ、その態度っ(`Δ´)とムカついたが、いつも愛想のいいオジサンなのに、何か変だな、とも思った。
その後、Rさんは、明らかに私より歩調を緩め、私より後ろで歩き始めた。

トラブルってね、仕事がらみのことで、スイミングとは何の関係もないことなんだよ。
私が立ち入れない領域なんだ。

冷たい言い方かもしれないけど。
私にとっては、Rさんからも、オジサンからも、直接嫌な思いをさせられたわけではない。顔を見たら挨拶して、たわいない世間話をする、「スイミングでよく会う知り合い」にすぎないのだ。

だから、どっちの味方とかどっちの敵とか、なりようがない。
自分自身の人に対する判断を信じて行動するしかない。

もし私がRさんと親しくしているせいで、他の利用者から無視されるようになったとしても、する方がおかしいでしょう。私にとってRさんは、一緒のコースで泳いでても気を遣わずにすむ「いい人」で、何の問題もないんだから。

Rさんは、サウナの前でポロポロ泣き出してしまった。

Rさんも、私より年上なんだけどな。
なのに…

…なぜか二人の年上女性に泣かれてしまった。

いろいろあって、泣きたいのは私の方だよ。