お手洗いに「アイツ」がいる気配がした。
いる。
絶対、いる。
必死に捜してる。
でも見つからない…ってか、見えないのだ。
壁が黒いタイルなのも視界を妨害している。
でも確かに、「ヤツの音」がするのだ。
「ぶぃ~ん」か「ぷい~か」か、神経を逆撫でする音が…

…などと、まどろっこしいこと考えてないで、バチンっと圧殺したいのだ、蚊のヤロ-(^O)=3
コヤツを圧殺しないと、寝られないじゃないか(`Δ´)

だが、蚊の羽音聞こえるも、姿は見えず…(´;ω;`)

蚊に刺されやすい。
刺されると、いつまでもあとが残る。
かと言って、蚊取りマットを使うと、翌朝、何となく喉に違和感を感じる。
だから、「家の中には蚊を入れない」「入ってしまった蚊は必ず殺す」しかないのである。

そういえば、健康診断の聴力検査で、私の耳は、高い音も低い音も、平均よりよく聞こえている…と言われたんだったっけ。

そうそう、世の中には人並外れた能力を持ってる気の毒な人がいる、という話。確か中島らものエッセイに載ってたと思うんだけどね。

とんでもない嗅覚を持ち合わせたがために、電車で偶然隣り合った人の臭いから、その人が昨日何を食べたか、どこへ行ったか、何をしたかがわかってしまうのだそうだ。
まだこの程度の事柄なら笑ってすませるが、例えばからだの中に巣食った病が臭いでわかってしまう、重篤な病だと、もう長く生きられないなと臭いでわかってしまう。
そういう人は本当に気の毒。

もしアリが、象の全体像を把握できたら、怖くて歩いていられないはずだ。象の大きさを知らないから、生きていられるのだ。

見えすぎる、聞こえすぎる、鼻がよすぎる、と、毎日が困難になる。
ほどほどがいいのだ。

…なぁんて小難しいこと言ってる間に、堂々と姿を現せ、不法侵入したキミっ!(`Δ´)