『11.25自決の日~三島由紀夫と若者たち』を観てきました。
上映される映画館が限られてるから諦めてたんだけど、隣県で上映されることを知り、先々週、前売券を購入しに映画館に行った。
…のだが、その映画館を見て一瞬、躊躇してしまったf^_^;
だって、いわゆる「アングラ劇場」みたいなとこなんだもん。シネコンでしか映画は観たことがない私は、「こりゃ一人では入れないわ」と、三島大好き読書トモBFのSクンを引きずり込んだ。
ま、入ってみれば、全然怪しくなかったんだけどね。
三島の作品を読むと、いかに日本を愛していたか、いかに日本語を大切にしていたか、すごく伝わってくる。
己の信ずる「美」をここまで追求する姿勢は常人の私には理解できない。
三島に命ごと託した若者たち。
でも三島は、自決をもって頂点を極めるのは自分と森田必勝の2人で、後の3人は、生き残り、捕まって、法廷で堂々と我々の主張を述べよと命令する。
この状況で「生き残れ」と命令する方も、命令された方も、どんなにつらいだろう…
…このあたりから、ナミダモードのスイッチが入ってしまった…
命を断つその日。
死は彼らにとって、これまで信じてきたことの延長線上に過ぎない。
だから彼らは、恐れることも動揺することもなく、ごく普通に時間を過ごす。
その「普通さ」は、彼らの信念の強固さの証だ。
あ、もうダメだ。とうとう号泣モード…
「これで泣けるなんて、信じれんf^_^;」…Sクンはあきれ返っていた。
ところで、
三島由紀夫を演じたのは井浦新さん。
ホントはね、南朋さまが演じるはずだったんだよね。(←若松孝二監督が、飲んでる時に口走っちゃったらしい)
それを知ってから、私、三島作品を立て続けに読んだ。
なのになぜか、井浦さんに代わってしまってた。
南朋さまが演じたら、どんな三島になってただろう。
Sクン曰く、「オレは、大森南朋の方がよかったと思うけどなぁ」
う~ん、どうかなあ?
でも全然違った三島になってたとは思う。
それと…
もし、三島が生きていたら、今の世の中を彼のペンはどう表現するのだろうか。
それが知りたくて仕方がない。
絶対実現しない夢ではあるけど…