タイミングが合えば、相も変わらず『CSI』を観る。
『NY』も『マイアミ』も大好きo(^-^)o

ところで、
少し前に観た『CSI:NY』、なかなか考えさせられる内容だった。

一軒の住宅が爆破された。住んでいたのは、篤志家っぽい産業廃棄物処理会社の社長一家。
家はめちゃめちゃになり、近くにいた人が何人か巻き添えをくったが、幸い、社長もケガだけですんだ。
ところが、社長以外の家族は出かけていて無事だったはず…なのに、現場検証中、家にいるはずのない娘の遺体が発見された。

爆発したのは、環境テロリスト集団だった。
実は娘も、この集団に属していた。

この産廃処理会社、危険な重金属にまみれたIT関係のゴミを、中国の貧しい地域にタダ同然で廃棄していた。
地元の子どもたちは、そのゴミの山で、金になる金属や部品を拾い集めている。
汚染された空気を吸い、汚染された土壌を裸足同然で踏みしめながら。

環境テロリストたちは、表と裏、全く違う顔をもつこの社長を標的にした。娘は集団の急先鋒だったが、直前で親子の情が勝ち、助けにいったところで爆発がおこる。

テロリスト集団のリーダーを逮捕し、取り調べるマック・テイラー。
(以下は、うろ覚え鞠子作)

マ「主張はわかる。でも、そばに子どもがいたらどうなる?罪のない人が巻き添えになったら、どうするんだ」

犯「正しいことを通すためには、多少の犠牲はやむをえない。見せしめは必要なのだ」

マ「俺はお前たちを許さない」

犯「俺を逮捕しても無駄だ。環境を守るために命がけで活動を続ける仲間はゴマンといるのだ」

マ「悪いな。俺にも、お前たちを一人残らず捕まえようと命がけで捜査する部下がゴマンといるのだ」

考えちゃったなぁ…

表向き篤志家社長…確かに許せん。
かといって、爆破はダメだろう。
だけど、「話してもわからぬ相手」は確かにいる。
実力行使以外にないではないか。
ところでそもそも、「わかってもらわねばならぬこと」自体、本当に正しいのか?

…だって「爆破」自体、有毒なガスが出るし、残骸ゴミを増やすではないか。

いろいろ考えてみた。
とりあえず、
すべてと言っていいくらい、物事には両面がある。
ことは単純ではない。
だからこそ、わかってもわかってもらえなくても、知恵や言葉を総動員して話すしかない。
それはとってもしんどいことだけど、あきらめたらダメなんだ、と思う。
(←…などと言いつつ、すでにあきらめ、放棄している私f^_^;)