ナミダのクッキングNo.359 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

仕事帰りに母のいる施設に寄ったんだけど。
スタッフの申し出に即答してしまったこと、今もずっと気になってる。

それはおむつのこと。


生々しい話でごめんね。

母は、今までずっと「パンツ型」のおむつを使っていた。
介助は必要だが、「トイレで用を足せる」という状態だ。
施設では、一定間隔でトイレ誘導してくれている。

それが、介助しても「立位」をとるのがほとんど不可能になってきたので、「パンツ型から普通のおむつ(←赤ちゃんが使うみたいな形状)に変えてもいいか」という質問だったのだ。

私はよく考えず、「わかりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」…と言ってしまったのだが、
帰りの車の中で、何となく後悔の念がじわりじわりと浮かんできた。

そういうおむつにするということは、トイレ誘導はせず、おむつ交換はベッド上でする、ということに違いない。

まだかろうじて座位はとれるので、昼中は、車イスに座っているから、寝たきりではないんだけど。
トイレにまつわる一連の動作がなくなれば、また一歩、全体の機能が衰えていく、ということになりそうだから。

立位が取れないなら、抱いて便座に座らせることはできないのだろうか。
ちらとそんなことも頭をよぎるが、たとえ35キロでも、トイレ介助がどんなにしんどいか、私自身、骨身にしみている。

入所者みんなにそんな介護をしていたら、スタッフの方が参ってしまうと本当に思う。

思えば先週末、昼中に面会に行った時、水分補給のための飲み物がとろみつきになってることを知って愕然とした。
お茶やジュースなど、さらさらした飲み物は誤飲しやすくなってきたからだろうと思う。

入所したころは、歩行器で歩いてたのに。
少しずつ少しずつ衰えていく姿は、本当に切ない。
在宅だったら、こんなに短期間で機能減退しなかったのではないだろうかと、絶えず引っかかっている小骨が、新たな機能減退、機能喪失を見るたびにチクチクと心を刺す。