坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、のだ。

こと私は、その傾向が強烈だと思う。

私を裏切った客様K氏。
よく考えてみたら、「裏切った」というより、今まで「ネコをかぶっていた」のだ。たまたま本性があらわになっただけのこと。

今日、私の担当ではない会議にくだんのK氏が来た。
私はオトナだから、お腹の中は煮えくり返っていても、最低限のあいさつをした。
そもそも私の「お腹の状態」をK氏は知らない。今までと何も変わっていないと思っているはずだ。

会議終了後、オトコ後輩から会議の報告を聞いた。
K氏の意見、その言い方は、やっぱり最悪だった。
それが彼の本性なのだ。如何ともし難い彼の本心なのだ。

ところで他の会議出席者はどうなのか。

特別代案もない。…ってか、考えてきていない。何となくおかしいところはあるけど、まあよきにはからっといてよ…みたいな総無責任状態が想像できた。
そうしてどんどん誤った方向に加速度を増しながら流されていく。
無政府状態、何でもアリ状態だ。

私は、
K氏のかぶっていたネコに気づかなかった自分が恥ずかしくて情けなくてたまらない。

それに私は、
不信感を持ったら修復不可能…なだけではなく、不信感がいつまでも消えないという邪悪な持久力の持ち主だ。

今までどんなに優等生ぶったものわかりのよい言動をしてきたか。全部つくりものだったんだ。

K氏の顔は、二度と見たくない。

…私、20年以上勤めた職場だけど、もちこたえる自信がなくなってきた…