明日は演奏会。
ということで、今、オーケストラの演奏で、最後の練習をしてきたところ。

この20年、演奏会が近づくにつれ、テンションがどんどん高くなり、まるでラリった状態で、「たえず、歌う曲が全身ぐるぐる回ってる」…という感じだったんだけど。
運転中は、CDに合わせて延々歌ってる、歌いたくて仕方がない…という感じだったんだけど。

…今回はダメだ。集中できない。一応、練習はほぼフル参加したけど、明日に合わせて心身のコンディションを整える、そんな気にもなれなかった。

それほど、特にこの一週間は鬱々とした日々を送っていた。
理由は、わかってる。
仕事のことだ。先行き真っ暗、八方塞がり。不穏な様相。
「あるべき姿・理念」が、だんだん崩れてしまっている。
このままでは、職場自体の存在意義がなくなってしまう。

…それが不安で、「私、歌ってていいのか?こんなことやってる場合じゃないよね」…という気持ちがぬぐえない。
ダメになったらダメになったで、別の仕事をさがせばいい…と開き直れる年齢も、とうに過ぎている。

ところで明日の演奏会。
私は背が高いので、最上段で歌う方が気楽なんだけど、どうしても後ろで歌いたいらしく、早く来て自分で最上段に席をとった人がいた。いきがかり上、私がその人の前になってしまい、申し訳なくて、一応「私が前でも大丈夫?」と聞いてみた。そうしたら「うん、大丈夫」と言いつつ、「明日は今日より高いヒール、はかないよね」と念を押された。おまけに一曲歌ったところで、「指揮が見えないから、やっぱり少し右に寄って」と言われた。

だから言ったじゃん。私が前でもいいかって…

それに…
私を少し右に寄せなくても、自分が少し左に寄ればいいじゃない。

それに…
是が非でも最上段にいようとするから、「見えないっ!」ってことになるんじゃない。

それに…
右ってあっさりおっしゃったけど、私の右は別パート、左が同パートなんだよ。右に寄るってことは、別パートの方に寄れということなんだよ。

…と、いつもならムカっとするところだが、今日に限って言えば、もうどうでもよかった。
そもそも、右だの左だの言ってる場合じゃないんだ、崖っぷち鞠子は。

明日は午後からゲネプロ。夜、演奏会。職場には午後から休みの申請がしてある。
堂々と休めばよい。

…でも、なんだかね…