昨夜あった「仕事上の私的な勉強会」(←それって何?と思われる方は、当ブログNo.199をご参照下さい)で、ウムム…な話があった。

話題になったのは、ズバリ「セクハラ」。

I社で持ち上がったセクハラ問題。一人の女子社員が、直属のN課長の言動がセクハラまがいで不快だと社長に訴えてきた。
調べたところ、何人もの女子社員が不快な目に遭ったことがわかった。
N課長に厳重注意したが、改まる様子なく、おまけに「女子社員が嫌がってるとは思えない」と開き直ったため、会社は彼の了解の上で、会社を辞めてもらうことにした。

これで一件落着…

…とはいかないところに、人間の奥深さがあるんだよなあ。

このセクハラに絡んで、意外な問題が勃発した。

N課長の部下が何人も被害に遭ったのだが、ただ一人、被害に遭っていない人がいるということがわかったからだ。以来、その課の女子社員たちの間がギクシャクしはじめたらしい。

単純に考えれば、「イヤな目に遭わなくてよかったね」、なんだけど、「一人だけセクハラされてない」というのは、ある意味、ウムム…でしょ。

私がその「唯一被害に遭わなかった女子社員」だったら、どう思うだろう。

好きでもない課長に触られたり、迫られたりしたら、絶対イヤだっ!

…と思う一方で、

えっ?何で私だけ狙われないの?何で私だけ、out of 眼中なの?…っていう失望感も絶対持っちゃう…と思う。

そもそもN課長のセクハラ言動さえなければ、こんなことにはならなかったんだけど。

人の心は複雑で、ほんとに難しい。
そういう「難しい人たち」で構成されている会社を経営するのだから、経営に普遍的なマニュアルなどないに等しい。結局、経営者の全人格が問われ、リーダーシップが問われるんだ…

そんなことを考えつつ、、帰途についた昨晩だったのでした。