見た目とギャップありすぎの、すぐ泣く鞠子を何とかしないと、白い目で見られてフツーの社会生活が営めなくなりそうだ…

今日から再び、土曜日だけ大学生になった。
初日の今日は、日本文学。今期のテーマは、向田邦子。テレビドラマ『寺内貫太郎一家』とか『時間ですよ』とか(←ま、かなり古いが)、放送作家としても有名です。

授業の冒頭、コピーされた邦子さんの写真が紹介された。

え-っ、私が今までに見た邦子さんとは全然表情が違う…
理知的な顔立ち、という印象が強かったんだけど、この写真は、とっても美しい。これは恋をしている目みたいだ…と思った。

当たってた。
脚本家として寝る間もないほど仕事に追われる邦子さんを支えていたカメラマンN氏の存在。二人は決して許されない恋人だった。そして最後まで隠し通した恋だった。
N氏の発病と自殺。邦子さん自身の癌。飛行機事故による死…

写真は、N氏が撮ったものだった。

もういけない。この段階で、例のウッ…がきてしまった…

公衆の面前で、その上、授業中に泣く…ありえないよ、普通は。
課題図書は完読していったにも関わらず、K氏とのいきさつを聞いてから授業で再読したら、もうナミダが止まらない…

こうなると、たとえナミダがいったん止まっても、またちょっとしたことでウッ…がくる。

マズいなぁ…

やっぱり…

次のウッ…は、帰りの電車の中でやってきた。
乗った車両に、障がいのある少年が二人、介助者の人と一緒にいた。私には言葉がわからないが、何かが嬉しくて、介助者の人に懸命に伝えようとしていた。

その姿を見て、またナミダがぶり返してきた。ここで泣くなんて、ある意味、ものすごく失礼だ。でも止めよう止めようと思っても、ナミダがあふれてきてどうしようもなかった。とい面に座ったスーツ姿のお兄さんが、怪訝な顔でチラチラ見てる。

ナミダの全く似合わぬオバサンが、なぜだか泣いている…

この情けない涙腺、ホントに何とかしないと、外へ出られなくなってしまう…

泣かないヤツだったんだけどなあ、私…

何でこうなっちゃったんだろう…