私の周辺は、幸い台風被害がありませんでした。大変な目に遭われた皆さま、まだ真っ最中の皆さま、どうぞ十分気をつけて下さいね。
そんな中、ちょっぴり気がとがめるのですが、今夜はすごぉく嬉しいことがあって…
…あ、でもこれは独り占めすることにする…(←ヤなヤツだぜ、全く…)
台風が去った後は切なく色っぽい話、でしたね。
全国行事に参加するため、熊本に一泊二日で行った時のこと。10名くらいの客様と一緒だった。こういう場合、私の仕事はにわかツアコン。切符の手配と道中同行。全国から人が集まるので、ずっと自分の客様に気をつかいつつ過ごす。
この手の出張は、いつも木曜の昼から金曜の昼まで。だから私は、現地で客様を見送り、金土とプライベートで一人旅をすることが多かった。
熊本での仕事の後は、天草旅行を計画。天草キリシタン館やコレジヨ館に行き、キリシタン弾圧の歴史をゆるゆると巡る予定だった。
それなのに、客様K氏がついてきてしまったのだ。みんなで郷土料理の昼食…という案が出たものの、私が行けない旨を伝えたら、何で?何かあるの?と聞かれ、別に悪いことをしているわけではないから、私は天草行きをしゃべってしまった。ところがK氏は、ならオレも行くっ!と勝手に私と同じホテルを取った。
まさかこんな展開になろうとは…
かくして二人旅となってしまったわけなのです。
K氏は、観光タクシーを頼んでくれたため、予定以上にあちこち回ることができた。夕食も、運転手さんに聞いて、「私一人なら絶対行けない」珍しい店に連れてって下さった。
お金はすべて、K氏が払った。
…何となくね、イヤな予感、するでしょ?もちろん私も、もしかしたらマズいよな…と思ってた。
ホテルに戻り、ありがとうございました、おやすみなさいと言ったら、
着替えて僕の部屋においで…
わっ、やっぱりマズい展開。
ごめんなさい。ちょっと疲れてるので、休みます。
…と、当たりさわりなく否定して、あわてて部屋に入った。
K氏はいい人だけど、私にとって、そういう対象の男性では100%あり得なかった。ただ客様なので、感情的にこじれたら嫌だなあ…と。
ただでさえ、寝具が変わると眠れない私。もはや、眠れたもんじゃない。着替えることもできず、スーツのまま、ベッドに横になっていた。
…それでどのくらい経っただろう。
最悪の状況がやってきた。誰かが(←…って誰だかわかっているんだけど)ドアをノックしている。私は、爆睡して聞こえないふりをするしかなかった。
ノックとともに、小さな声で、鞠ちゃん、鞠ちゃんと呼んでいるように聞こえる。どうしよう。どうしようもない。硬直状態でギュッと目を閉じているしかなかった。
K氏はあきらめて去っていったのか、ようやくノックの音がしなくなった。
結局、私は眠ることができず、朝5時過ぎに一人でチェックアウトし、熊本に逃げかえった。
大人げない行動だとは思ったけど、一刻も早く、K氏と離れたかった。
要は私が甘かったのだ。結果的には、どうぞと言わんばかりの行動、と、とられてしまったのだ。
職場で、当時の上司にことの顛末を話した。
K氏は、バカにされたとたぶん怒っている。関係破綻かもしれない。本当に申し訳ありませんでした、と。
上司は「鞠ちゃんは間違ってない。それで怒って仕事関係が終わるなら、Kさんはその程度の人間だったのだ」と言ってくれた。
K氏とは…
今でも普通に仕事関係が続いています。
その程度の人間ではなかった…ということでしょうか。
今、思えば、男として好きな客様でなかったからよかった、んですよね。
そんな中、ちょっぴり気がとがめるのですが、今夜はすごぉく嬉しいことがあって…
…あ、でもこれは独り占めすることにする…(←ヤなヤツだぜ、全く…)
台風が去った後は切なく色っぽい話、でしたね。
全国行事に参加するため、熊本に一泊二日で行った時のこと。10名くらいの客様と一緒だった。こういう場合、私の仕事はにわかツアコン。切符の手配と道中同行。全国から人が集まるので、ずっと自分の客様に気をつかいつつ過ごす。
この手の出張は、いつも木曜の昼から金曜の昼まで。だから私は、現地で客様を見送り、金土とプライベートで一人旅をすることが多かった。
熊本での仕事の後は、天草旅行を計画。天草キリシタン館やコレジヨ館に行き、キリシタン弾圧の歴史をゆるゆると巡る予定だった。
それなのに、客様K氏がついてきてしまったのだ。みんなで郷土料理の昼食…という案が出たものの、私が行けない旨を伝えたら、何で?何かあるの?と聞かれ、別に悪いことをしているわけではないから、私は天草行きをしゃべってしまった。ところがK氏は、ならオレも行くっ!と勝手に私と同じホテルを取った。
まさかこんな展開になろうとは…
かくして二人旅となってしまったわけなのです。
K氏は、観光タクシーを頼んでくれたため、予定以上にあちこち回ることができた。夕食も、運転手さんに聞いて、「私一人なら絶対行けない」珍しい店に連れてって下さった。
お金はすべて、K氏が払った。
…何となくね、イヤな予感、するでしょ?もちろん私も、もしかしたらマズいよな…と思ってた。
ホテルに戻り、ありがとうございました、おやすみなさいと言ったら、
着替えて僕の部屋においで…
わっ、やっぱりマズい展開。
ごめんなさい。ちょっと疲れてるので、休みます。
…と、当たりさわりなく否定して、あわてて部屋に入った。
K氏はいい人だけど、私にとって、そういう対象の男性では100%あり得なかった。ただ客様なので、感情的にこじれたら嫌だなあ…と。
ただでさえ、寝具が変わると眠れない私。もはや、眠れたもんじゃない。着替えることもできず、スーツのまま、ベッドに横になっていた。
…それでどのくらい経っただろう。
最悪の状況がやってきた。誰かが(←…って誰だかわかっているんだけど)ドアをノックしている。私は、爆睡して聞こえないふりをするしかなかった。
ノックとともに、小さな声で、鞠ちゃん、鞠ちゃんと呼んでいるように聞こえる。どうしよう。どうしようもない。硬直状態でギュッと目を閉じているしかなかった。
K氏はあきらめて去っていったのか、ようやくノックの音がしなくなった。
結局、私は眠ることができず、朝5時過ぎに一人でチェックアウトし、熊本に逃げかえった。
大人げない行動だとは思ったけど、一刻も早く、K氏と離れたかった。
要は私が甘かったのだ。結果的には、どうぞと言わんばかりの行動、と、とられてしまったのだ。
職場で、当時の上司にことの顛末を話した。
K氏は、バカにされたとたぶん怒っている。関係破綻かもしれない。本当に申し訳ありませんでした、と。
上司は「鞠ちゃんは間違ってない。それで怒って仕事関係が終わるなら、Kさんはその程度の人間だったのだ」と言ってくれた。
K氏とは…
今でも普通に仕事関係が続いています。
その程度の人間ではなかった…ということでしょうか。
今、思えば、男として好きな客様でなかったからよかった、んですよね。