認知症になっても、妙なことは覚えてるし、妙につじつまのあう会話ができたりして驚かされちゃうんだよな、うちのママは。

お盆休み、例のごとく、施設の談話室で一緒にお菓子を食べていたら、母が私を見て急に怒りだした。

ママ「その服、いかんっ!」

何で?ごく平凡なTシャツとジーンズなのに。

鞠「何がダメなの?」

ママ「丸見えやないか…」

そうかぁ。ちょっと広めに首もとが開いているから、うつむくと見えちゃうんだ。

鞠「アンタの方が丸見えじゃん」(←背中が90度近く前傾しているから)

ママ「私は年やでええ」

…ね、つじつま合ってるでしょ。

身だしなみについて、かつて母が、うるさいくらい言い続けていたことがある。

○長い髪でいること
○うつむいたら胸が見えてしまう服、脇が見える服は着ないこと
○足の爪にマニキュアを塗らないこと
○黒い下着を着ないこと

今、若い人が聞いたらオドロキのこだわり。

ママ、

ロングヘアは守ってます。
仕事の時は、襟元、気をつけてます。確かにノースリーブだけで出勤したりしません。(←二の腕が恥ずかしくて出せないということもある)

ペディキュア&黒い下着は…ごめんなさい。やっちゃってます。

あ、いけない、いけない。

今日の服は気に入らんと不機嫌な母の前で、あわててミュールの足を引っ込めた。

ピンクのペディキュア、バレちゃったかな…