毎週土曜日はエクステンションカレッジ。今日は日本文学の授業で、教材は村上春樹の『沈黙』だった。
これは苦しかった。中でも、特に心に刺さった文章。
「この男にはおそらく本物の喜びや本物の誇りというようなものは永遠に理解できないだろうと思いました。体の奥底から湧きあがってくるようなあの静かな震えを、この男はきっと死ぬまで感じることはないのだろう、と。ある種の人間には深みというものが決定的に欠如しているのです。」
私の身近にもこういう男がいる。でも彼、幸せそうに見えるの。悩みも迷いもないから。深みがある方が、悩み傷つくのではないか。
「自分が何か間違ったことをしているんじゃないかなんて、これっぽちも、ちらっとでも考えたりはしないんです。自分が誰かを無意味に、決定的に傷つけているかもしれないなんていうことに思い当たりもしないような連中です」
彼もそう…でも非難できる立場にない。私もこういう人になりえるという怖さ。
『沈黙』と言えば、私にとっては遠藤周作で、こちらも読んだ時、しばらく立ち直れなかった。
人の心の闇。
私の中にも闇がある。
誰の心の中も、悲しいものなのか…
これは苦しかった。中でも、特に心に刺さった文章。
「この男にはおそらく本物の喜びや本物の誇りというようなものは永遠に理解できないだろうと思いました。体の奥底から湧きあがってくるようなあの静かな震えを、この男はきっと死ぬまで感じることはないのだろう、と。ある種の人間には深みというものが決定的に欠如しているのです。」
私の身近にもこういう男がいる。でも彼、幸せそうに見えるの。悩みも迷いもないから。深みがある方が、悩み傷つくのではないか。
「自分が何か間違ったことをしているんじゃないかなんて、これっぽちも、ちらっとでも考えたりはしないんです。自分が誰かを無意味に、決定的に傷つけているかもしれないなんていうことに思い当たりもしないような連中です」
彼もそう…でも非難できる立場にない。私もこういう人になりえるという怖さ。
『沈黙』と言えば、私にとっては遠藤周作で、こちらも読んだ時、しばらく立ち直れなかった。
人の心の闇。
私の中にも闇がある。
誰の心の中も、悲しいものなのか…