4/11 この日に検査結果や今後の治療方針が決まるとわかっていたので、夫と一緒に病院に行くはずだった

が、なんとタイミングが悪いことに夫がコロナに罹ってしまった・・・えーん 私はしばらく実家に泊まっていたのでセーフだったけど、心細すぎる・・・えーん

 

結局、母に付き添ってもらって病院へ。母には心配かけたくて診察室には入らずに、外の待合室で待ってもらうことにした

 

外来の予約は11:15だったけど、病室に呼ばれたのは12:30すぎ。診察室に入った瞬間、O先生から「今日一人できたの!?」とびっくりされ、嫌な予感・・・「夫がコロナになったので、ビデオ通話でも大丈夫ですか?」と事情を説明すると、「いいよ、いいよ、しっかり旦那さんにも聞いたもらった方がいい」と更に不安に・・・

 

この日、O先生から診断されたのは以下の通り

  • 子宮頸がんのステージⅢC
  • 腫瘍の大きさは5センチ×3センチ×2センチ
  • 骨盤内のリンパ節に転移あり、傍大動脈リンパ節も転移の可能性あり
  • 組織型は腺癌と小細胞神経内分泌癌の混合型
 
腫瘍も想像していたより大きくて、リンパ節にも転移しているとは思っていなくて、小細胞神経内分泌癌なんて聞いたこともなくて、想像していたより悪い結果でまさに壁から突き落とされる気分だった
 
更にO先生から「あまりいい話で申し訳ないんだけど・・・」と追い打ちをかけるように言われたのが、
  • 小細胞神経内分泌癌は希少がんで治療方法が確立されていない
  • 抗がん剤ははじめは効くけど、がん自体が耐性をつけて、後半効きづらくなってくることがある
  • 抗がん剤が効くかどうかは半々ぐらいの確立 (ネットで小細胞のこと調べるとあんまりいいこと書いていないから、調べすぎないようにとも言われる)
 

O先生の説明を受けている間は、自分の身に起きていることという実感がなく、淡々と話を聞いているだけだった

ビデオ通話の向こう側の夫もまだ現実を受け止めきれていないのか、無表情・・・

 

O先生としては、以下の治療方針がいいだろうとの意見

  • まずは広汎子宮全摘出手術+卵巣摘出+リンパ節郭清 (妊孕性温存は危険なので、お勧めしない)
  • 次に抗がん剤 (イリノテカン+シスプラチン)
  • 放射線治療は実施しない、今後万が一転移したときに取っておきたい
 
相当落ち込んでいる私を見て、「遠隔転移もなく、まだ手術ができる状態なので、前向きにとらえてください」、「まだ若いんだから、しっかり治療をしていきましょう」、「明日もう一度外来の時間を設けるので、今日は家に帰ってゆっくり考えてください」と声をかけてくれました泣
 
「心配事の9割は起こらない」というけど、「心配事が起きてしまった時 (=1割)」のショックは計り知れない
がんかもしれない、転移しているかもしれない、子供が埋めないかもしれない、といった悪い予感がことごとく当てはまってしまった時の絶望感・・・
 
診察室から出て母の顔を見た瞬間、「なんて説明すればいいんだろう」と分からなくなって、涙があふれだしてしまった。
あとから看護婦さんが「大丈夫ですか?」と声をかけて下さり、母と一緒に休憩室で話を聞いてくれた。死ぬことに対する恐怖はもちろん、子供が産めなくなってしまうこと、今後の治療で家族に心配や迷惑をかけることが申し訳なさ過ぎて、涙が止まらなかった。
 
今思い返してみても、がん告知は人生で最も酷で、人を絶望させる瞬間だったなと思う