がんが発覚するまでの症状はおりものの量と不正出血の2つだけ。

おりものの量も不正出血もホルモンバランスのせいだと思って、2か月ほど放置していました。

 

婦人科のがんは初期症状が分かりにくく、症状が出ているころには、進行がんであることが多いそうです。

人間ドックに婦人科検診も追加すればよかった、放置せずにすぐ受診すればよかったと、後悔は尽きません。

 

がんになってから「定期健診に行きましょう」「早期発見が大事」とのスローガンや、子宮頸がんのワクチンのCMなどが目に留まるようになりました。定期健診に行かなかったせい、症状が出ても早く病院に行かなかったせい、と責められているようでとてもつらいです。

 

私のように後悔しないよう、ぜひ女性の方には定期的に検診に行くこと、些細な症状でも放置せずにすぐに病院で診てもらうことを声を大きくして言いたいです。特に30代、40代の女性は仕事に家庭についつい無理しがちで、自分のことは後回しにしがちです。

がんになって初めて、どんなに無理をしていたか、体に悪いことをしていたかを実感し、ようやく自分の体をいたわることを知りました。

 

そして初めて病院に行ってから手術を受けるまでの1ヵ月弱で、どんどん体調が悪化していきました。

主な症状は以下の通りです下差し

 

  • 夜の発熱
    • これは腫瘍熱によるもの
    • 手術前の1-2週間前から毎晩、38℃ぐらいの熱が出ていました
    • コロナやインフルエンザとは違って、倦怠感や関節の痛みはなし
    • とにかく寝汗がすごく、シーツが汗でビッショリになるほどでした
  • 足の痛み
    • 手術前の3-4週間前から足のヒラメ筋がずっとつっているように痛い
    • 初めは左足のふくらはぎだけだったのが、右足のふくらはぎまで痛くなってきました
    • 実はこの痛みはあとで「血栓」が原因であることが判明しました
  • 倦怠感/疲労感
    • 今まで仕事や飲み会で遅くなっても全く疲れなかったのに、手術の3-4週間前から夜9時10時になると、どっと疲れがどっと出ていました
    • 今までの疲れとは明らかに異なる疲れでした

 

 特に血栓は肺や脳に飛ぶと脳梗塞や肺梗塞を引き起こす危険な状態です。3-4週間放置していて、何も起きなかったのが奇跡でした。


病院Bの外来で血液検査をしたところ、Dダイマーの値が高く、「実は足が痛いんです」と伝えたところ、首より下のCTをとることに。


そして両足のヒラメ筋と肺に血栓が見つかり即入院、絶対安静となりました。


因みに血栓を溶かす方法は点滴と飲み薬の2つの方法があります。点滴の場合は投薬を止めてから4時間おけば手術を行えますが、飲み薬の場合は数日空ける必要があります。


私の場合、すぐ手術を控えていたため、点滴を受けることになりました。24時間点滴を打ち続けるのですが、2日経った頃には足の痛みは消えていました。


銀座みやこクリニックのサイトの情報によると、がん患者が血栓症になるリスクは健康な人と比べて5倍高いそうです。特にトルソー症候群 (がん細胞が血液を固まりやすくする物質を分泌し、血栓を引き起こす) を起こしやすいがんは、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんと言われているようです。


がん患者はリスク5倍! がん関連血栓症とトルソー症候群


実はG研でもDダイマーの値が高く、足の痛みを訴えていました。足のエコーを取ったのですが、血栓は見つかりませんでした。


ずっと気になっていた足の痛みの原因がわかってほっとした共に、重大な病気に繋がらなくて本当に良かったなと思いました。

 

何か自覚症状があったら、些細なことでも主治医に伝えること、治らなかったら放置しないことが大事だと実感した出来事でした。