最初に行ったクリニックのおじいちゃん先生の初動が早かったおかげで、4日後にはG研の外来にかかることができました。
癌の専門病院に行くのは初めての経験。病院にはたくさんの患者さんがいて、「こんなにたくさんの人が癌と戦ってるんだ」と、非日常的な光景に驚きました。
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外来や検診は時系列順に以下の通り👇
【G研外来 1回目(4/4)】
とても聞き上手なO先生が担当してくれました。体調だけでなく、家族構成、仕事、子供を望んでいるか、住所/病院の通いやすさなど、治療体制を整えてくれる様子が伺えてとっても安心感がありました。
緊張マックスでコルポスコピー検診をしたものの、手際よくやってくれたおかげで痛みはほとんどなし。
内診の後にもう一度診察室に呼ばれ、「これまでたくさん見てきたけど、おそらく子宮頸がんだと思う。目視でも3センチの腫瘍がある」と言われました。薄々覚悟はしていたものの、ほぼガンで間違いないと言われ、やはりショックは大きかった。
「来週CTをとって、もっと詳しく調べてみましょう」と言われ、この日は帰宅。
【O先生からの緊急電話 4/5】
仕事中に知らない番号から電話がかかってきた。出てみるとO先生からでした。
「がんが遠いところに飛んでいないか、念のため確認したいので、来週追加でMRIとPET-CTの検査の予約を入れました」
この電話をもらって、不安がマックスに。「転移しているってステージが上がるってこと?」「私の病状はそんなに悪いの?」「末期でもうすぐ死んじゃうんじゃないの?」と、不安に押しつぶされそうで本当にしんどい毎日を過ごしていました。
病気のことを考えすぎないように、今まで通り仕事は続けていたけど、パソコンを打つ手が止まってボーとしてしまったり、無意識のうちに涙が溢れてしまったり、悪い方のシナリオばかり考えてしまったりして、本当に辛かった。
【MRI検査 4/8】
一人では心細かったからお母さんに付き添ってもらって病院へ。お母さんも緊張している様子で、ずっと「大丈夫だからね、心配しないでね」と気丈に振る舞ってました。
でもお母さんと別れてMRI検査室に入った瞬間、今まで堪えていたものが溢れて、看護婦さんの前で号泣。自分が癌になってしまったことがまだ受け入れられず、家族にも迷惑をかけていることが申し訳なくなってしまったのです。看護婦さんは「大丈夫ですよ、思いっきり泣いて良いですよ」と肩をさすって優しく慰めてくれました。
【CT, PET-CT 4/11】
PET-CT、CT、血液検査、(血栓疑いがあったので)足のエコーと怒涛の検診をこなしました。
そしてこの後のO先生との外来でガンの告知をされます。
(詳細は次のブログで書きます)
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今振り返ってみると、癌の詳細な診断がおりるまでの日々が一番不安だったかもしれません。日に日に体調は悪くなっていくし、かといって病状が確定していないので何もできない。
明らかに集中力が低下している中、仕事のことをどうしたらいいか、誰に相談すればいいか、どのように職場に伝えるべきかもわからなかった。
このブログを読んでいる方の中にも、同じように不安に押しつぶされそうな思いをしている人や、治療と仕事の調整や職場への各地で悩んでいる人がいらっしゃるかもしれません。
こんな時に平常心でいる方が難しいので、何か気が紛れること(仕事や趣味)をしたり、周りの人の助けを借りたり、相談したり、なにか行動を起こすことが大事だと思います。
あとは病気に関する基本的な知識を身につける、ブログなどのネットサーフィンは控えるなども心がけてみても良いかもしれません。(私はブログを読み漁り、亡くなられた方のブログを見つけてしまって、とても落ち込みました)
良質な情報とは、発信者が信頼できる、エビデンスに基づいている、客観的な情報である、全体像を把握できる情報のことです。(主観的な情報は、現実を受け止めて、心の準備ができてからでも遅くない)
ある程度、基礎知識を持っておくことで、心の準備にもなるし、先生との外来でも効率よくコミュニケーションできるようにならかと思います。
私が参考にしていたサイトを掲載しておきますね👇
⚫︎国立がん研究センター
⚫︎Cancer Channel
⚫︎がんノート
がんの告知 (もしくはがんと診断された後の検査結果を待っている間も) があるまで、平常心を保てる人なんていません。ただ、自分でコントロールできるもの、できないものを見極めて、「コントロールできることに集中する」。そして落ち込むのは仕方ないけど、立ち直れないほど落ち込まないように、自己制御することが大事なのかなと思っています。
ガン告知までの過ごし方や気持ちの保ち方など、少しでも参考になれば幸いです。