こんにちは。
史上最高の自分育成ライフコーチです。
今日は、発達障害の人の
記憶力についてお話していきます。
注意欠如多動性障害(ADHD)や
アスペルガー症候群・
ASD(自閉症スペクトラム障害)の傾向がある人は
一般的に「記憶することが苦手」と言われています。
【記憶力がある】とは、
『覚える力』+『覚えたことを処理する力』の
両方が揃っている状態を指すことが多いため、
どちらかが欠けていると
【記憶力がない】と思われがちですが、
発達障害の人は記憶力が弱いわけではありません。
障害の有無は無関係に、人それぞれ、
漢字や単語を覚えることが得意な人と
そうでない人がいるように、
発達障害にも2タイプあります。
🟡記憶力が高めなタイプ
ADHDやASDの傾向がある人の中には、
特定の分野の物事に関して
並外れた記憶力を発揮するタイプや、
一度見た風景を写真のように記憶できる
というタイプもいます。
ちなみに私の場合、
「高」「低」両方の特性があり
一番古いものだと0〜2歳頃のハイハイ期、
よちよち歩き期の映像記憶があります。
(なぜ0〜2歳頃と分かるのかというと、
記憶の景色と、私が赤ちゃんの時に
両親が撮ってくれた写真の景色が一致するから)
又、十数年以上前の、学生時代の記憶で
親友と出会った日の景色や会話の内容なども
録画を再生しているかのように思い出せるので
友人らからはとても驚かれます。
(そして、大抵の場合、相手の方は
その時のことを全く覚えていないことが多いです
残念ながら笑)
🟡記憶力が高めなタイプの理由
特定分野において並外れた記憶力を発揮する理由は、
「こだわりが強い」という特性にあると
考えられています。
ASDやADHD・LDのような発達障害には、
それぞれの脳の仕組みの違いによる
様々な認知機能の違いや行動特性があり、
その中でもASDには「同一性保持」の特性があります。
「同一性保持」とは、
【変わらない物事をとても好む・それらに対する欲求が強い】ことです。
この特性から、「特定分野への興味関心」が生まれ
変わらない物事に関心を向け続けられる安心感や
欲求が満たされる感覚から、
集中的に没頭することで知識が蓄えられている
と考えられています。
具体的な例を出すと、
ASD傾向が強い方で
「電車が好き」という方はかなり多いです。
電車は到着発着時間も場所も決まっていて
「不変的なもの」であり
安心できる・関心を持てる対象のひとつだからです。
不変的な動きを見せる電車を
安心できるものと認識
↓
電車について関心を持ち
探求に没頭することで知識が増えていき
達人レベルに達する
🟠記憶力が低めなタイプ
記憶力が低めと言われるタイプの人の場合、
ケアレスミスや忘れ物が多かったり、
学校の授業で先生が出した指示や
会社の上司から言われたことを覚えることが
難しく感じる場合があります。
例えば、学校の先生からの
「特定のテキストの○ページを開け」という指示を
一時的に記憶することが難しかったり
会社で上司に指示された内容や
人との約束日を忘れたり、
日常生活でも、人に何かを渡しに行くために
外出したのに、手ぶらで来ていた、
というようなことがよくあります。
🟠記憶力が低めなタイプの理由
ADHDの傾向がある人で、
子ども・大人に共通してよく挙げられる
困りごとの一つが
「物や用事を忘れてしまう」ことです。
原因は、ADHD の脳の特性である
「ワーキングメモリーの弱さ」にあると言われています。
ワーキングメモリとは、
物事の一時的な記憶可能容量のことで、
この記憶の容量は障害の有無は無関係に
人それぞれ差がありますが、
ADHD傾向が強い方の場合、
「容量が小さい場合が多い」と言われています。
🟠脳の一時的な記憶の置き場の機能が弱いと
何が起きるのか
「考えたことを一時的に頭にとどめたまま、
他の作業をする」ということが困難に感じます。
私の場合で例を出すと、
仕事で上司から指示を受けながら
メモをとっている場面で、
「受けた指示」を一度「脳の中に記憶して」
「メモに書き写す」ことが必要です。
この「脳の中に記憶し」+「書き写す」前に
次々と指示を受けたことにより
容量オーバーとなった時、受けた指示が
記憶から抜け落ちていっていました。
【成人ADHDの困りごと】の記事でもお話した通り
事務の途中で接客をしたら
さっきまでしていた作業を忘れてしまったり。
他にも、
先輩から口頭で何か頼まれたが、
直後に別の人に話しかけられ
頼まれごとが頭から抜け落ちて
どうしても思い出せなかったり。
同じような経験がある方、
いらっしゃるのではないでしょうか?
ADHDの傾向が強い人の場合、
ワーキングメモリの弱さによって
このようなことが発生してしまうと考えられます。
次回の記事では、
こういった特性のための
対策方法をお伝えします。
〜こころとからだの声を聴く〜
🍀心身健康おはなし部屋Akala🍀
からのメッセージ
ADHDの特性や生き辛さの克服方法は
投薬や医師のアドバイスだけが、全てではありません。
これまでの過ごし方や
苦労したことを振り返ることで、
自分に合った工夫の仕方を編み出し、
負担を減らしたり
ADHDの【悪い癖】と呼ばれる部分を
【チャームポイント】に✨
【唯一無二の武器】に✨
変えることだってできる❗️
私自身の経験から、そう思います。
もちろん、本人の努力や
ご家族・パートナーの協力は不可欠ですが
踏ん張って、力んで、頭絞って
苦痛を感じながら行うのではなく
小さな、小さな努力の積み重ねの継続が
何よりも大切です。
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