【ADHD編(経験談)】続き。

 

 

 

前回の記事に引き続き、

 

ADHDの困りごと編です。

 

今回は、成人になってからのエピソードをお話します。

 

 

 

 

私が初めて就いたのは、一般行政職です。

 

お仕事の内容は、

お役所の総務課や税務課をイメージしていただければ。

 

あと、そういった事務に加えて、年に数回

地域のイベント事の主催として活動したりですね。

 

 

 

私が就職した当時は、

ADHD診断は受けておらず自覚も無かった

(=特性を抑える努力もしていなかった)ため、

とる行動は、学生時代と

ほとんど変わりませんでした。笑い泣き

 

 

 

職場でも、集中力の無さは相変わらずで、

興味が持てない仕事は全く覚えられない。

 

緊張してる時も同様で、

そこにエネルギーを使いすぎたり

余裕がない状態だと、

簡単なことも全く覚えられません。

 

自分で言うのもなんですが、

思った以上に繊細すぎる生体なんです(笑)

ケアレスミスの多いこと、多いこと。

 

 

 

ただ、仕事柄

ひとつの仕事に取り組むというよりは

マルチタスクを求められる環境だったため

立ったり座ったりクルクルと動き回り

脱走癖が顔を出す間もなかったのは、幸いでした。

 

 

また、ADHDの衝動性や多動性は

成人すると(外面的には)目立たなくなる

と言われています。

 

理由は、精神面の成長、

こういった動きのある仕事や

環境にもよるのかなと思います。

 

 

 

でも、、、

 

【不注意優勢型】の『うっかり癖』は、

「意識」や「努力」や「我慢」で

抑えられるものではありません。

 

 

むしろ、【多動】や【衝動】が目立たなくなる分、

相対的に不注意が目立つようになるのです。

 

 

 

 

 

「こんな簡単なことでミスしてしまった!!!」

 

って

少しでも精神的負荷がかかると

特性が暴走し、

信じられないようなミスを連発します。

 

 

それが焦りや劣等感を生み、

更なるミスやトラブルを引き起こし、自身喪失。

 

 

なぜ、こんなにもミスをするんだ?

こんな簡単なことが、なぜできない?

皆できてるのに。

私の後から社会人になった子にもできてるのに。

自分はこんなにも無能だったのか。

誰にも迷惑かけたくない。

私だってまともに仕事をこなしたい。

やる気がないんじゃない、

あるのに、どうしても出来ないんだよ。

なぜか分からない。

こんな自分にできることはあるのか?

社会に出て良かったのか?

 

悪循環の始まりです。絶望

 

 

 

 

 

 

さきほど、マルチタスクのお陰で

脱走する間もなかったのは幸いだったと

申し上げましたが。

 

 

実は、

ADHDの多くはマルチタスクが苦手と言われています。

 

そう、私も、その一人。

 

 

 

自分に与えられた事務を順序よく(←苦手)

集中してこなすことに(←苦手)

全身のエネルギーを使っている時に

受付に訪問者。(←トリプルストレス)

 

 

訪問者の対応、お茶出し。(←緊張+ストレス)

 

 

自席に戻って

さあ、作業を再開しよう、

どこまでやったかなと見直し始めたら(←訪問者対応の

緊張とストレスで綺麗に忘れてる)

 

 

社内電話に電話あり。(着信音に心臓止まりそう)

 

 

 

ちなみに、私の特性は耳にも強く出ています。

 

音に敏感過ぎて、突発的な音や

言葉を聞き取るのが苦手です。

 

音が割れて、ザザザザ〜(TVの砂嵐音に似てる)や

バリバリバリバリ〜っという風に聞こえます。

その中に、人の声が混じって聞こえるなという感じで

あなた宇宙語で喋ってますか?状態。

 

 

 

聞き間違った自覚があるものの

何度も聞き返すことも申し訳なくて出来ず

(静かな環境から電話してほしいなあ&

電話の相手は滑舌が良い人がいいなあ。。)

 

ヒヤヒヤしながら取り次ぎます。

(先輩方ごめんなさい。。)

 

ホッとひと息つく間もなく

再び訪問者対応。(また繰り返すストレス)

 

 

 

 

受付や電話で気張っている間に

その前に、自分が

何の作業を・何の目的で・

どこまでしていて・期日はいつまでなのか、

見事にきれ〜サッパリ‼️忘れてしまうため

(何か忘れてる気がするな?すらもない)

 

まったく別の作業を新しく始めてしまい、

色々なことが中途半端に進められていきます。

 

かなり後になって気づいた時に

めちゃくちゃショックを受けます。

 

 

 

 

 

でも、こういう流れの仕事、

多くの方にとっては

日常茶飯事なのではないでしょうか?

 

会社員、受付事務員、営業マン。

当たり前のようにこなしていますよね?

(私にはそう見えます)

 

何なら、こういう仕事が大好き!

って方もいますよね。

 

 

 

 

多くの人が普通にこなしている

受付、事務、電話応対、雑用。

 

仕事の流れや目的を覚えてしまえば、

一つ一つはそんなに難しいことではありません。

 

でも、たったこれだけのことが、

私にとってはとても煩雑で

ものすごーく負担でした。

 

 

 

 

 

何が、どう負担なのかって。

 

1️⃣ひとつの仕事が終わらないうちに

他の用件を言われたり、

タスクがいくつか被ると、すぐ脳内パニックになる点。

 

2️⃣何をどの順序でこなせば効率がいいのか。

(とりあえず入って来た順に処理する)

優先順位が分からず業務効率が悪くなる点。

 

3️⃣そこで、「落ち着け!落ち着け!」って

努めて冷静に、タスクをひとつひとつ処理している間に

必ずどれかひとつのタスクが頭から抜け落ちる点。

 

4️⃣上記の自覚がないため

自分でも何に困っているのか分からないけど

とにかくストレスフルな点。

 

 

 

 

結果、ある事務処理を丸一日、放置していたり。。

 

書類に何かが足りなかったり。。

 

誰かをずっと待たせてしまっていたり。。

 

取り次ぎ、引き継ぎを忘れてしまい

クレームが来たり。。

 

ということが起きていました。

 

頻繁に。

 

 

 

 

 

 

 

え、そんなことありうる?

 

って思いました?

 

 

 

不注意優勢型の世界は、こんな感じですよ。

仕事に限らず、私生活でもね。

 

家庭でも、あれもこれもやりっぱなしで

パートナーにバカにされたり、呆れられたり。

我が子の学校生活にも影響してしまったり。

それが原因で

家族関係が壊れるまでに至る人も。

いるんです。

 

 

 

 

 

でね、当時の私の心境を暴露しますと

 

正直、上司にも先輩にも、お客さまにも、

心の中で叫んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーーーもーーー!!

いい加減、ひとつのことに

集中させてくれよ!!!

 

ひとつの仕事が終わってから

ひとりずつ

来てくれよおおお!!!

頼むから!!

(そんな都合いいこと

あり得ないとは分かっているけど)

 

そしたら丁寧にできるのに!

ミスしないのに!!」

 

って。

 

 

 

 

 

 

当時の私は、今思い返せば

マルチタスクが苦手な自覚はなかったものの

どんな環境が自分にとって働き易いのか

自分で何となく感じ始めていたのです。

 

 

学生時代の勉強の仕方と

成績への影響のパターンから、自分なりに

無意識に学習していたのかもしれません。

 

(その日のコンディションで

何を勉強するかしないかも決まる、

めちゃくちゃ自由スタイルの方が

モチベーション上がって一点集中もできた)

 

 

そして、これが、後の

ADHD克服方法に繋がっていくのです。ニヤリ

 

それもひとつずつ、ご紹介していきますね。

 

 

 

 

 

 以上❗️

 

成人ADHDの困りごとのお話でした。

まだどんどん発信していきます。

 

最後までお読みくださり

ありがとうございました❣️

 

 

 

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ADHDの特性や生き辛さの克服方法は

投薬や医師のアドバイスだけが

全てではありません。

 

これまでの過ごし方や

苦労したことを振り返ることで

自分に合った工夫の仕方を編み出して

負担を減らすこともできます。

 

ADHDの【悪い癖】と呼ばれる部分を

【チャームポイント】に

【唯一無二の武器】に変えることもできます。 

 

ADHD克服方法は

もちろん本人の努力や

ご家族・パートナーの協力は不可欠ですが

踏ん張って、力んで、頭絞って

苦痛を感じながら行うのではなく

小さな、小さな努力の積み重ねの継続

何よりも大切です。

 

 

 

【不注意優勢型】に合わせた

苦手を克服する方法にご興味ある方は

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