「死にたい」という気持ちは、一度頭に浮かぶと、体中をぐるぐる回って、離れられなくなります。

目の前にはその選択肢しかないような気さえしてくるのです。

しかも厄介なのは、なんとかその気持ちを振り切って生き延びても、数時間後、数日後、数週間後、またその思考が浮かんできます。

 

そういう時は、出来れば1人でいないようにして欲しいです。

 

↓「死ぬことが頭から離れなくなって、まず私がしたこと」

https://ameblo.jp/chonimo222/entry-12598622122.html

 

 

でも、時間や状況、環境によっては1人でいるしかない時もありますよね。

 

カウンセリングを受けた時に、まず最初に私が取り組むべきは「死なないようにする事」でした。

 

まず、カウンセラーさんと、私の「死ぬしかない」と思った時の場面を整理してみると。

 

私の場合は・・・

 

①「過去」「未来」のことが、頭に浮かんで離れない状態。

②呼吸が苦しくなる。

③「死ぬしかない」で頭がいっぱいになる。

 

というパターンになっている事が分かりました。

 

【 過去のこと 】

これまでに起きたことや、過去にリンクしていること。

⇒「あの時こんな事があった」

「あの時怖かった」

「あの時の自分が・・・」

「あの時は・・・」など。

 

【 未来のこと 】

これから(未来)に起こるに違いない不安なこと。

⇒「きっとこうなる」

「きっとこう思われる」

「きっとうまくいくはずない」

「きっと・・・」など。

 

 

「今」を生きているのに、思考ごと「過去」「未来」にぶっ飛んじゃうのです。

 

思考が過去や未来に行っちゃうと、「死にたい」に繋がっちゃう。

じゃあ、「過去」と「未来」に思考が飛んじゃった時に「今」に戻る方法は何が良いか・・・

 

カウンセラーさんと考えた結果、

①「目の前にある物を声に出して言ってみる」

②「目の前にあるものを感じてみる」

という方法にトライしました。

 

①目の前にあるものを声に出して言ってみる。

例えば、キッチンにいる時に、「死にたい」がぐるぐるしてきたら・・・

・「目の前にテーブルがあります」

・「目の前に水道があります」

・「目の前にマグカップがあります」

と、周りを見て目に入ったものを口に出して言い続けてみるのです。

 

②目の前にあるものを感じてみる。

・自分の手を握ってみて、暖かさを感じる。

・水を触って冷たさを感じる。

・イヤホンで音楽を聞いて、音を感じる。

など、今自分が触れているものに集中してみるのです。

 

「今、ココにあるもの」を感じて、過去や未来から戻ってくる方法です。

 

最初は半信半疑でしたが、私には効果抜群でした!!

 

例えば・・・

 

夜中、母の夢を見て飛び起る。

「あの時こうだったから・・・(過去)」

「これからこうなるに違いない(未来)」などと考える。

呼吸が苦しくなる。

「死にたい気持ち」が頭を占領。

・「電気があります」「時計があります」「枕があります」・・・・と口に出してみる。

・自分の両手を握り、温かい感覚、手と手が触れる感覚に集中してみる。

・水道の水を触って冷たさを感じてみる。

・音楽を聴き、イヤホンから流れる音を感じてみる。

少しずつ呼吸が楽になっていき、

・「今私、苦しくなってたな」

・「今私、過去に思考が行ってたな」

と、「今、ここ」で起きていることに注目出来るようになる。

 

「死にたい気持ち」が頭に浮かんできたら、すぐにこの方法を繰り返しました。

少しずつ、「死にたい気持ち」→「今ココ」に戻るまでにかかる時間が短くなっていきました。

 

死にたい気持ちを無くす方法ばかりを考えていましたが、

必要だったのは、死にたい気持ちが起こった時の対処法だった!

 

という事に気づきました。

 

またもや大発見。

 

「死にたい」になったら、「今ココ」に戻ってきてください。

 

私に必要なのは、「死にたい」気持ちにならない方法じゃなく、「今」に戻るための方法を見つける事でした。

 

 

 

 

 

 

次に続く。