7年半検診 | エトランゼ-別館-

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元がん患者。
主婦、時々、旅人。

たまには闘病記などを。

前回の診察で運動制限が解除されたので、この半年は近所のスポーツジムに通い倒した。
おかげでしっかり筋肉がついて、悪い方の足も一回り太くなった。
スキニージーンズがきつい。嬉しいような悲しいような。

この半年の一番大きな成果は、また走れる足を取り戻したことだろう。
週に2日はランニングマシーンで30分程走った。
ロフストランドクラッチを引きずりながら歩いていた時代には考えられなかった回復ぶりだ。
人間の身体ってすごい。


そして本日、大学病院での7年半検診。
久しぶりの検診にプレッシャーもあったが、結果的には局所再発、肺転移ともになし、とのお墨付きをいただいた。
これで再来週の世界一周旅行出発を阻むものなし。一安心。

3月末で病院がなくなると聞いていたので、ついに私も噂のガン難民と云うやつかしらとあわあわしていたのだけれども、今の主治医の先生が街の病院で診察を続けてくれるらしい。
貴女は大学病院の方がいいんだけどな‥‥と言いつつも、その街病院の連絡先を書いた紙を手渡してくれた。
一応、他病院への紹介状とMRI等のCDも作ってくれるらしい。
実家に郵送してくれるよう看護師さんに頼んできた。

卒業が決まったのでちょっと1年半ほど海外旅行に行ってきます、と申告したところ、1年半は"旅行"とは言いません、ときっぱり言われてしまった。ごもっとも。
そして、旅先でもせめて肺くらいはレントゲン検査せよ、とのお達しがくだる。

主治医の先生、相変わらず慎重派。



「旅先で何かあって海外の病院で診察を受ける時の為に、今までの経過観察レントゲンを何枚か写真に撮って行きなさい。今の携帯は下手なカメラよりずっと性能が良いんだから」
と斬新な先生のアイデアを受けて、診察室に鳴り響く不釣り合いな「カシャッ、カシャカシャッ」。
診察室で携帯電話なんか使っていいのかという罪悪感もあり、今日はなんだか可笑しな診察だった。

 

以下、手術前の腫瘍がある状態のレントゲン、MRI、そして手術後すぐのレントゲンの写真。

なつかしい、の一言。常に一喜一憂の7年半だった。

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photo:02

 

 




とにかく今の主治医の先生の診察がまだ受けられるというのは嬉しいこと。
長生きしてね先生、などと柄にもなく思ってみる。

次の診察は旅から帰ったら。なんだかんだでやはり1年半はかかるだろう。
それまでしばらくはガン患者をおやすみしようと思う。

闘病記もしばし休筆。