手術6年目 | エトランゼ-別館-

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元がん患者。
主婦、時々、旅人。

左足大腿骨軟骨肉腫の広範切除と移植手術から、今日でまるっと6年目。

 

現在、体調はすこぶる良好。

学業もその他雑用もいい感じに大忙し。

特に患部の痛みもなく、もっとも心配される肺転移の兆候もなし。

 

これって実はすごく幸福なことなのかもしれない、と思う。

いや、20代そこそこでガンなんかになってる時点で相当アンラッキーな奴なのかもしれないが、でも悪いことばっかりじゃなかった、と信じる。

 

どうかな。

私はこの生き方しか知らないし、それで満足できてるんだから、いいのかな。

当時机を並べてた同年代の学友たちにとって、それはかなり特別な経験に見えたのかもしれないけれど、この6年間の私にとって軟骨肉腫はまさにただ「ありふれた日常」だったってことだ。

 

 

 

さて、自分はすこぶる絶好調なのだが、先日突然発覚したうちの義姉の進行性胃ガンの件について追記。

いきなりのことで、本人はまだまだ「???」という状態のよう。

 

が、そうは言っても予定は埋まる。

2010年9月13日に入院で、9月15日に胃の全摘OPEが決定。

昨日は外科の先生と話し合いがあって、今日は大腸の内視鏡検査。

ばたばたと日常が今までと違う方向に動いていく感じ。闘病のはじまりのあの感じ。

 

根性のある義姉のことだから私なんかよりよっぽど格好よく闘うんだろうなぁとは思うも、頑張りすぎてまいっちゃわないかが最大の心配事だったりする。

つまずくところも頑張りどころも人それぞれだと思うから、私の経験がたいして役に立つとも思えないし、いざとなると、できることって少ないなぁ。

 

たしかに、ガン患者がガン患者の身内になるというのは、複雑なことではある。

 

でもきっとこれも、自分が病気になったのと同じくらい、特別でありふれたことだ。

少なくとも自分にとってはそういうことだ。

 

とにかくこれからが本格闘病期。全てはこれから。

我が家の新しい闘いに、自分も一役かえるように頑張りたい。