休日だ。
病院に残っている患者さんたちはあまり多くない。
ディルームも閑散としている。
冬休みにスキーで骨折した整形の患者さんたちもぞくぞく退院していったしまった。
私は何をやっているんだろうかと不安になる。
今日、ちょっとした自暴自棄とイタズラ心で、杖を放り投げて歩いてみた。
ヘタをしたらそのまま手術台に運ばれるほどの大騒ぎになるんじゃないかしらというドキドキ感もあり、かなり緊張のチャレンジだったが、なんと無事、自立歩行に成功!
ピョコピョコとたった2、3歩ではあったが歩けた!
痛みもない!
できるじゃないか、自分!
ついに歩けるようになったじゃないか!
なんだかやけに感動してしまった。
例えて言うなら、進化の過程でサバンナに出てきたばっかりのご先祖様のような、そんな頼りない二足歩行ではあったけれど、歩けたことは疑いようのない事実。
これ自分、自信を持っていいはずだ絶対。
そしてF先生にばれたら、きっと大目玉だ。