リハビリが本格始動。
足の曲げ伸ばしに加え、歩行訓練も始まった。
しかしまだ移植した骨がくっついていないため、足に体重がかけられない。
そのため、歩行訓練用の装具を作ってもらった。
『トーマス装具』というらしい。
当分の間はこのトーマスを左足につけ、体重がかからない状態での歩行訓練をやることになる。
このトーマス君、見た目がかなりごっつい。
実際見せてもらったが、これをつけて歩くのか?!という感じ。
というか、ここまでごっつくしたのは実は私自身なのだが・・・。
前々からいずれ装具をつけるという話は出ていて、主治医から
「トーマスはかなりごっつい装具だよー」
と脅されていた。
この装具は一人一人の足の形に合わせ、オーダーメイドで作ってもらうのだが、色の指定などけっこう自由がきく。
病室に技師さんがサイズを測りに来たときに、
「どうせ“ごっつい”んだったら、もうとことん“ごっつく”してください」
と、真っ赤でオーダーしておいた。
そして、かなりすごいのが出来上がってきたといわけだ。
この病院ではトーマス装具事態が珍しい。
それにプラスしてこの色。
リハビリの先生方も「おぉぉー」と驚く。
病棟では看護師さんたちが出来上がったばかりの装具を見にやってきて、
「すごい!」
「らしい!」
「赤は初めてだ!」
と口々に感想を述べていった。
今、4西病棟で話題のこのトーマス装具、肝心の使い心地はというと・・・。
うーん、やっぱり私、車椅子のほうがいいわ。