頭がついていかない | ちょむくんのナイショ話

ちょむくんのナイショ話

気軽には話せなかったナイショの話を書いていきます

これは、本当にあったお話です【72】

登場人物
ミリン → わたし
ヒロム → ミリンの彼氏
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サイテーな男。顔を見るのも嫌。

 

わたしはアズマさんの問いには答えず、歩き出した。

 

「ねえ、もしかして怒ってる?電話のこと怒ってる?あれさー、ヒロムさんにやれって頼まれたんだよ。俺もやりたくなかったんだけどさ」

 

なんなの?この男!

 

最近ヒロムが飲みに連れて行く回数も減ったようなので、金の切れ目が縁の切れ目といったところか。

 

こんなにあっさりと裏切られてしまうヒロムも、少し気の毒に思った。

 

続けてアズマは、驚くようなことを言った。

 

「ミリンさ、ヒロムさんと別れて俺と付き合わない?」

 

はあ?

 

本当に何言ってるんだろう?

開いた口が塞がらないとはこのことだ。

 

「浮気調査したんでしょ?ヒロムさんのこと。それでミリンと別れることになればさ、ヒロムさんは降格になるかもしれないじゃん。そうしたら俺の上司でもなくなる訳だし、もう色々命令されることもないからさ~。俺だったらヒロムさんみたいに束縛しないよ~」

 

もう我慢が出来なかった。

 

「もうわたしに近寄らないで!本ッ当最低だね!どれだけわたしが傷ついたと思ってるの?全てヒロムのせいにして、自分は何も悪くないって言うの?もう話しかけてこないで!」

 

もっともっと言いたいことはたくさんあったが、怒りが頂点に達してしまって、これだけ言うのがやっとだった。

 

言い捨てたわたしは、走ってその場から去った。

 

 

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 

 

家に帰ってしばらくすると、インターホンが鳴った。

 

マリコだった。

 

「どうしたの?」

 

と玄関を開けると

 

「ミリン、ここから出るよ。ヒロムさんに調査したことバレないうちに逃げるよ。身の回りの物だけ持って!ヒロムさんが帰って来ないうちに早く!」

 

マリコは家に上がって来ると、その後からオカダさんとオカダさんの友達も

 

「おじゃまします!」

 

と部屋に入って来た。

 

え?え?何が起こっているの?突然のことで頭がついていかない。