「光る君へ」31話「月の下で」を見ました。
左大臣・藤原道長はまひろの家を訪れた。
藤原公任からまひろが「カササギ語り」が北の方たちに評判だと聞いて。
しかしそれはもう燃えてしまった。
だからもう一度中宮彰子のために新しい物語を書いてほしいと頼む。
中宮彰子には帝(一条天皇)のお渡りもお召しもなく・・・父としてなんとかしたいと。
まひろはあかね(後の和泉式部)に枕草子の感想を聞く。
あかねには枕草子は気が利いても人肌恋しいなまめかしさがなくつまらないと・・・
まひろは枕草子を借りる。
ききょう(清少納言)が以前言っていた、「皇后さまに影の部分はない」を思い出していた。
さらにまひろは弟・惟規に自分の自分らしさを聞く。
惟規は「根が暗くて鬱陶しいところ」と言う。
まひろは道長に紙を催促する。
そして道長は越前の紙を届ける。
まひろは物語を書いた。
道長はそれを読んだ。
ケタケタ笑いながら読んでいた。
明るくて良いから。
そこでまひろは道長が嘘をついてることを見抜く。
実は物語を帝に献上したいと。枕草子を超える物語でこちらを向いてほしい。
そしたらまひろは帝のために書きたいと言う。
そのため、道長の知ってる帝の生身の姿を教えてほしいと。
道長は帝について様々話す。
まひろは「帝もまた人でおわす」と。
帝のご乱心も人だから。
道長の知らないところでお苦しみだったと。
まひろと道長は月を見て話す。
「人はなぜ月を見上げるのでしょう」
まひろは「月にも人がいて見てるから、こちらも見上げるのでしょう」
道長は「おかしなことを言う」
まひろは「おかしきことこそめでたけれ」
直秀の言葉。
道長は「誰かが今一緒に見てると思いながら月を見上げてきた」と。
まひろの時が止まる。
まひろは何かが降ってきた。
まひろは再び書く。
道長が目を通すと、「かえって機嫌を損ねるのでは」と。
そして賢子と道長が触れ合う。
道長はまひろの書いた物語を帝に献上した。
まひろは物語を書きなおしていた。
お出ししていたのをまだ直すのかと為時が問うと、「物語は生きている」と。
そしてついに帝が物語を読む。
【感想】
道長は三顧の礼以上にまひろを訪れた。
それだけ「帝のために」という思いが強く、それだけ「まひろに会いたい」という思いも強かったのだろう。
まひろのなまめかしい体験は、道長によるところが大きい。
帝のことを聞き、月を見上げた道長との話から、帝も人ゆえ恋に溺れることもあるのではと言う着想なのか?
帝は中宮定子、母である女院・詮子と死別している。
実質、甘えられる人がいない。
帝もまた孤独と戦っているやもしれない。
まひろはそこに挑んでいるのかもしれない。