英雄たちの選択「江戸・幕末の忍者」を見ました。
戦いの無い時代の忍者の話でした。
史料が少ないけど、島原の乱で幕府側で甲賀忍者が参戦して、鉄砲より飛距離のある火薬玉ぶっ放してたとか、尾張徳川に召し抱えられて一発で仕留められる鉄砲玉の鉄砲で暗殺稼業していたとか、幕末新政府軍に寝返って英国式軍隊を作ったとか。
史料が少ないので突飛なゴシップ握らされてもおかしくないとも思った・・・
岸和田藩の英国式軍隊を作るって、英国に行ったこと無い農民階級の身分の人ができるわけないようなと思って。
自分の想像では、やっぱり全国渡り歩いて諜報活動をしていたのではないかと思った。
ドラマ「水戸黄門」の黄門様がいないパターン。
旅人のフリをして、各藩の内情を探っていたと。
あながち真山仁さんの言うコンサルをしてたと言うのは、それかもと思って忍者は江戸時代にコンサルをしていたと言う仮説が一番面白い想像だと思った。
奥の細道の松尾芭蕉の付け人・曾良も忍者説あるし。
もしかしたら伊能忠敬にも忍者がついていたかもしれない。
全国渡り歩いたから。
全国渡り歩いて何をするか?と言えば、、、
他の藩の政治がどのように行われて、農民や商人の評判はどうだとか、実効性はどうだとか、
他の藩では米以外に何を作って、どこに向けて売っているかとか、
どこかの藩に少しの期間居座って、地形や気候を探って、新しい産業が興せないか指南する。
全国渡り歩いて、全国の殿様にコンサルとして雇われ、うまく行ったら報酬をもらってまた流れていく。
これが江戸時代の忍者ではないかと思った。
尾張徳川の徳川宗春も、将軍徳川吉宗の質素倹約令に反して、娯楽を推奨したらしい。
その陰に忍者がいたかもって想像した。
カネのある者が娯楽でカネを使い、そこから税金を取って、貧しい者に施すが狙いだったような気がする。
赤字転落してしまったが・・・
幕府は、新田開発や農業技術の向上で米余りによって米の値段の下落、さらには西国の上方(大坂・京都)にモノが集まり、江戸で諸色(醤油、塩、紙など)の供給不足で値段が高騰したことで、全国に質素倹約令を出したが、貧しいのは江戸のある東国だけだったかもしれない。
ここにも忍者がいて江戸で不足してるものを、西国大名に情報として売って、西国大名は特産品として江戸に流通させてたかもしれない。
西国の方が温暖で、長崎に近いことから農業・工業・貿易に有利に働く。
厳しい東廻り航路よりも、それほど荒くない西廻り航路も計算に入ってたかも。
豪商に成り上がった商人も大坂や近江や伊勢など西国に多い。
甲賀や伊賀の近くで、忍びの極意が商売に活かされた可能性!
忍者は足で稼いでインテリジェンスを身につけていたと思う。
田沼意次も忍者を雇って様々な政策を行っていたかも。
商人に目を付けたから。
また東廻り航路を発展させるため印旛沼の干拓も行った(失敗したが)
これは利根川の流れの向きをどうしても変えたい、水運利用したい現れ。
さらに蝦夷地と江戸を結び昆布を流通させたい狙いがあったと思う。
軽くて旨味が凝縮されてるため商売にうってつけ。
でも、忍者は江戸の一大消費地(武家屋敷ひしめきそれを支える町人が多数いる)を見越して各藩に江戸で需要のある商品作物を作るよう指南したかもしれない。
鳥羽伏見の戦いも新政府軍は諜報活動を怠っていないと思う。
徳川慶喜という人物が水戸藩出身で尊皇思想をもっているため、京都で戦争を起こせないことを知っている。
さらに江戸やそこに至る藩は安政の大地震の復興で戦禍に見舞われたくないことも見切っている。
王政復古のクーデターで天皇さえ引き入れれば、すでに勝算はあったと思う。
ただ幕府軍にも徳川慶喜に従わない者が多数いるので戊辰戦争となったが、新政府軍にカネがない。
しかし、天皇を東京に移すことで、東北で戦ってる旧幕府軍の士気を下げる。
もう挽回不可能と。
軍費調達は上方出身の豪商からだと言う。
軍師・忍者が西国大名についていて、豪商と結託していたと思う。
情報を足で稼ぐ忍者はこのように暗躍したのではないでしょうか??