英雄たちの選択「紫式部」 | テキトーに何か言ってるブログ

テキトーに何か言ってるブログ

甘っちょろい戯言です^^

英雄たちの選択「紫式部」を見ました。

 

973年藤原為時の娘として生まれる。父・為時はそんなに身分が高くない。

996年父・為時が越前国司として赴任。式部も同行。

998年越前に行く前から熱烈なアプローチを受けていた又従兄弟の藤原宣孝と和歌を通じて仲を深め結婚。娘を産む。

1001年宣孝死去。シングルマザーに。

竹取物語や宇津保物語など、友と語り合う。

が、男性作者と思われるその物語に夢中になれない。

 

「帚木三帖」を執筆。

夕顔・空蝉・軒端荻の三姉妹の物語。

 

一方、宮中では、、、

藤原道長の兄・藤原道隆が一条天皇の摂政になっている。

藤原道隆の娘・定子が一条天皇に嫁いで幸せな関係性を築いてる。

だが995年、藤原道隆死去。

996年藤原道隆の子・伊周(これちか)との政争に勝つ藤原道長。

999年藤原道長の娘・彰子が一条天皇に嫁ぐ。

が、一条天皇のお気に入りは定子。

1000年定子、3人目の子を出産後死去。

 

1005年左大臣・藤原道長は紫式部を彰子の女房として出仕させる。

女房とは后の世話人。

藤原道長は紫式部に彰子と一条天皇の仲を深めるよう要請。

源氏物語の執筆が始まる。

 

桐壺帝を一条天皇に、桐壺更衣を定子に見立てて、一条天皇の心を掴む。

一条天皇のために執筆している。

が、道長は彰子と一条天皇の仲を深めるために書かせている。

第5帖「若紫」で幼い彰子をモチーフにした紫上を登場させる。

幼女も教育すれば理想の女性になると一条天皇に叩き込む。

が、紫上と結ばれるまでに、政敵の娘・朧月夜、年上の六条御息所、義理の母・藤壺を登場させ、ただではハッピーエンドにさせない。

第33帖にしてやっと夫婦になる。

 

1008年一条天皇と彰子との間に男子ができる。

役目を果たす。

 

藤原道長は紙など支援し、冊子にした。

が、紫式部はこの源氏物語を味気ないと思っていた。

自分の書きたいことを書いてないから。

 

紫式部は源氏物語の続きを執筆する。

第1部・第1帖~第33帖までは光源氏と紫上が結婚するまで。

第2部・第34帖~第41帖までは光源氏が辛酸をなめる。

第3部・第42帖~第54帖までは子や孫の物語。

 

第3部の後半十帖を宇治十帖とし、仏教に救いを求める浮舟という女性をヒロインにしている。

 

紫式部の没年は分からないが、紫式部日記には書きたいことは全部「源氏物語」に書いたとしている。

それは第1部のようなキラキラした物語だけでなく、生老病死や不義理、葛藤、過ち、行き違いなど苦悩や生きづらさも表現した。

 

特に、女性不遇の時代に女性の生きづらさを表現することで、紫式部自身、頭の中に巡る不穏な思いを書くことで、頭の中から外に出すことで救われたのかもしれない。

 

これを読んだ男性陣は登場する女性陣の心情を理解できるかどうか試されてるかもしれない。

恐ろしい・・・