英雄たちの選択「細川幽斎」 | テキトーに何か言ってるブログ

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甘っちょろい戯言です^^

英雄たちの選択「細川幽斎」を見ました。

 

感想を書きます。

放送を見ると「古今伝授」が相当重いように感じられました。

 

古今伝授とは、天皇が編纂を命じて作られた勅撰和歌集である「古今和歌集」の注釈なしで正しい詠み方、正しい解釈をするように、弟子たちにたたき込むこと。

 

だが歴史は浅く、始まりは室町時代中期の人。

東常縁(とうのつねより)と言う人が、宗祇(そうぎ)と言う人に伝承したのが始まりで、宗祇流古今伝授と言われる。(角川選書:渡部泰明著:「和歌史」より)

 

それが室町時代後期、伝承の危機になり、細川幽斎が授かった。

 

宗祇と言う人は何人かの弟子に伝承し、様々な伝わり方をしたので、細川幽斎がまとめ、智仁親王に伝えていた途中、関ヶ原の戦いが始まり、勅命で命拾いし、智仁親王は無事古今伝授を受け、後に後水尾天皇に古今伝授し、御所伝授と言われ、代々天皇家に伝わった。

 

実際は御所伝授となったため宗祇流が権威を持っただけの話だと思った。

 

ただ、天皇が先祖の作った和歌集の理解を深めることは、文化人としての天皇として教養を深め、学問も精力的に学び、江戸の徳川時代に腐らず明治天皇へと繋げたのでは無いかと思う。

今上天皇もそうだが、代々学問に精通してるのは、この後水尾天皇の影響が強いからではと思った。

 

もちろん、編纂した紀貫之らは正しい解釈なんて求めていたかも怪しい。

詠み人しらずの歌も多いから。

 

そして現代は、研究者が自由に解釈している。

それは、解釈についてあれこれ談義する醍醐味があるからではないだろうか?

その談義は実に創造的であり、平和的である。

 

だから古今伝授はひとつの模範解答程度に捉えてる。

宗祇流は確かに冷泉派から伝授されたものだが、冷泉派の歌人はまだまだいる。

ただ細川幽斎の命を救った縁起の良い慣わしでもある。

 

と解釈した。