SB Creative:ジム・アル=カリーリ ジョンジョー・マクファデン 水谷淳訳:「量子力学で生命の謎を解く」が家にありました。
第2章で展開される「生命とは?」がダイナミズムがあって面白い!
ざっくり岩など生きていないものと、植物やアメーバや猫や人間など生命体の違いは何?ってものを人類の発明・発見の歴史とともに追っていた。
ソクラテスは魂がある。古代中国では気がある。などまだスピリチュアル。
その後ニュートンがエネルギーの概念を持ちだし、運動するものはエネルギーを持っているとされ、重力や磁力を発見した。
光や熱も物質の構成要素の原子や分子と相互作用することが発見される。
だがまだ生命体が生きているという物質は分からない。
デカルトは人間なども機械と同じポンプや歯車やピストンやカムと同じ原理で動いていると提唱。だが、心までは分からない。
ラボアジエは呼吸すると酸素が消費されて二酸化炭素が発生することを発見。
石炭の燃焼現象と変わらないことを発見。
蒸気機関を動かす力は、生命も動かすのか?
ボルツマンは蒸気機関のシリンダーの中にある水分子は、ランダムな運動をし、炉の熱によって速くなり、分子同士の衝突や分子のピストンへの衝突の激しさが増して、ピストンが外側に押し出され、蒸気機関車のシャフト、歯車、軸、車輪が駆動して走る。
熱機関の運動はあらゆる一般的な化学現象に当てはまる。
鉄が錆びる、調理、鉄鋼の鋳造、塩が水に溶けるプロセス、やかんの水の沸騰、ロケットが月に飛ぶ様子など・・・
無秩序だけど一つの個体として成立するのはなぜか?
実は秩序立ったエントロピーの低い状態になったと表せる。
分子の衝突で得られるエネルギーは自身の複製を作る自由エネルギーを生む。
分子のランダムな運動によって得られる自由エネルギーが身体を維持している。
時間が無いので結論はDNAにたどり着く。
だがこれでは終わらない。
生きた細胞を生み出し、最後には細胞を死なす。
これはなぜだ?
ってところで、寝る時間・・・
生命のしくみを考えるだけでも面白いなあって思った。