服の起源はおよそ7万年前で、地球の寒冷化で着だした。
7万年前に人間の頭に棲むアタマジラミと人間の衣服に棲むコロモジラミに分かれた。(どちらも人間の血を吸う)
つまりコロモジラミが誕生した=人間が衣服を着た。
地球の寒冷化は74000年前インドネシアのトバ山が大噴火して、その煙が地球を長く覆っていたため太陽の光が届きにくく寒冷化した。
ロシアのアルタイ地方で穴のあいた針が発見。5万年前のものと思われる。
服を自由に縫うことができる。
縫った服は、保温性を格段に高める。
針は動物の骨、角、牙などを使用。糸は動物の腱。
ネアンデルタール人は針は作れたが、太い針で穴もあいてない。
保温性のある服を作れないから、洞窟の奥に引きこもっていた可能性。
対してホモ・サピエンスは服によって外に出て行った。そしてグレートジャーニーも。(地球大移動)
5000年前古代エジプトでは壁画から、服装によって身分の違いも明らかに。
麻の織物の服を着ていた高貴な人に対して、労働者は腰巻程度。
はた織りや糸をつむぐ壁画も。
ちなみに麻は植物から採れた。
17世紀の軍服は非常に派手だった。
死の恐怖を和らげるのと、最後のフォーマルとしてらしい。
当時の火薬は非常に煙が出るので味方がすぐわかるためでもある。
また強い軍隊は赤を基調とした軍服だった。
赤は自分が着ると気分が高揚し、敵が見ると敵は瞬発力・持久力ともに低下するという実験データも。
また異性が見ると魅力的に映る。
インドは赤は神聖な色で、結婚式で女性は赤いドレスを着る。
日本は赤は魔除け。
アフリカのアシャンテは葬儀の時に赤を着衣。
衣服の男女間の差はいつできたか?
ルネサンス(14世紀~16世紀)の宗教よりも人間性を回復させようという文化的運動。
女性は大きなスカートをはいて華やかであり、男性はマントを羽織って凛々しい。
1914年の第一次世界大戦で女性が工場で戦備品を製造するとき、ズボンを履くようになってから、ジェンダーレスが起こり始めた。
しかし、パリコレなどファッションの中心は女性であり、男性はスーツを着ているだけで満足だったのか大きな疑問が残る。
最近では、動物の皮や羽毛をはぎ取り大量生産するのが不評となっている。
そこで生まれたのが、植物の実を使ってできたカポックと言う綿。
カポックはダウンジャケットに入れても羽毛とそん色ない保温性。
その理由は繊維の中が空洞で、シロクマの毛と同じような構造になっている。
麻やカポックが植物由来だとしても、それを大量生産すれば、多くの資源を使うことになる。
古着の再利用がビジネスになれば、すぐに捨てられる服も減るという結論。
服の歴史もざっくりだったけど、面白かった^^
一から現在まで服飾史を見れば、もっと壮大な歴史だろうなと想像がつく^^