今日は何の日?
「愛と希望と勇気の日」
青年:「うー分からない!」
じいさん:「何をそんなに悩んでいるのじゃ?」
青年:「愛と希望と勇気、どれが一番必要なのかと」
じいさん:「ひとつひとつ考えてみようじゃないか」
青年:「愛は必要ですか?」
じいさん:「愛は狂う」
青年:「具体的に言ってください」
じいさん:「愛に憑りつかれたら、頭の中が愛に支配される。 愛は中毒性が高い!」
青年:「では愛は必要ないと・・・」
じいさん:「だが、愛は若返る。血沸き肉躍る。内臓がいきいきするわい!だから中毒性が高い!」
青年:「では希望は必要ですか?」
じいさん:「希望は持ちたくても持てない代物じゃ」
青年:「なぜですか?」
じいさん:「希望はほとんどが裏切られる。望んでも、望んでも叶わない。 だからみなうっすら叶えばいいなとしか思わない。ほとんどが煩悩じゃがな」
青年:「では希望は必要ないですか?」
じいさん:「だが希望を見い出さないと人は絶望する。 これが厄介で暗闇を自分で作ろうとする。 弱い弱い生き物だから希望を持つのじゃ」
青年:「では勇気は必要ですか?」
じいさん:「あれは地獄の恩賞じゃ」
青年:「どういう意味ですか?」
じいさん:「勇気が必要なときは、たいてい地獄のような状態。 そこを脱するために勇気を持つ。 だが勇気を出したがために、自分にダメージを食らうやもしれぬ」
青年:「じゃあ勇気は必要ないと・・・」
じいさん:「勇気を持って臨むことは得られるものが大きい。 成功しようが、失敗しようが。 問題はその結果をどう捉えるか? 後悔か学びか貴重な経験か」
青年:「で、結局どれが一番必要ですか?」
じいさん:「わしは慈愛じゃと思う」
青年:「そんなの選択肢にありません。 愛と希望と勇気のどれが一番必要なのですか?」
じいさん:「一番なんて決めなくていいじゃないか・・・ みなそれぞれ大切にしてるもががあればいいじゃないか またそれを見つけていくのが人生」
青年:「多様性と言いたいのですか? だからみんな決められない、まとまらない! どんどん世代間ギャップが生まれるんでは?」
じいさん:「なぜ一番にこだわる。 二番でもいいじゃないか・・・」
青年:「ダメです!自然界の生存競争では1番以外みんな駆逐されます!」
じいさん:「アリが同じ種同士共生してるように、人間も共生できないかな?」
青年:「ダメです!人間には数々の戦争を起こしてる歴史があります!」
じいさん:「日本は85年間戦争してないけど、続けられないかな?」
青年:「ダメです!日本人同士、ひとりひとり不満が爆発しそうで、すでに冷戦状態です!」
じいさん:「今の社会では、愛や希望や勇気を持つにはメリットが必要なのかもしれぬな」
青年:「論破!ってじいさんが先に折れちゃったら、悪が正義に勝つみたいなっちゃうよ、、、もうちょいがんばって!」
じいさん:「んんんんんん、、、何も出て来ん。グーの音もでない。パッカーンです。降参。」
青年:「正解が分からないぞ、困った・・・」
じいさん:「考えるな!感じろ!」
青年:「パクリです!」
じいさん:「愛と勇気だけが友達さ~~」
青年:「じいさんには絶望した!」
じいさん:「古い考えに囚われてもいけないから、わしから教えることは無いようじゃ・・・」
青年:「愛と希望と勇気、最初は人の名前だと思ってたけど、深い意味がありそうだと分かった! 自分で本当の意味を勉強するよ!じゃあね!」
じいさん:「老人が若者に説くのも難しい・・・。わしもボケないようにスクワットしよ^^」
おわり
(歯切れが悪い今回も・・・)