










サーモトロンRF8に比べて一回り大きく
CTやMRIのように診療台が奥へ動くのは、サーモトロンと同じです。
枕の手前の部分が下に下がり
そこに下側の電極パットが上がってきて
上側のパットとで患部を挟み込むようになっています。
サーモトロンとの大きな違いは
下側の電極パット。
シリコン製で患部に隙間なく密着するので
治療前に塗るのが必須だったゼリーがいらなくなりました。
それからもうひとつ
サーモトロンでの治療のときは
どうしても局所的な痛み(低温やけどのような)があって
そのたびにパットの位置を調整したり、温度を下げてもらったりしていたのですが
このアスクーフ8ではそういうことがありませんでした
身体の中にじわーっと熱が入っていく感じです
パットに密着している皮膚はとっても冷たくなるのが不思議~
それでいて、効率的に体の深部にある患部を
42.5℃以上に加温してくれるそうです。
以前、肛門から専用の体温計を入れて腸の温度を計測してもらったことがあって(サーモトロン)
私自身、しっかり加温がなされていることを確認しました
ハイパーサーミアの熱でがん細胞にダメージを与えたり
ヒートショックプロテインの働きで免疫細胞を増強させる効果があります。
ハイパーサーミアを抗がん剤治療と併用することで
抗がん剤の量を減らせる可能性があります。
これは私の場合ですが
再発転移で同時化学放射線治療を受けた後
抗がん剤単剤による維持療法(残ったがんの縮小、または現状維持を目的)を受けたのですが
同時に他院でハイパーサーミアも併用していました。
主治医の下での抗がん剤(ゲムシタビン)の量を通常の3分の1まで減薬して
2週間に一度のペースで点滴、
その合間の週に、ハイパーサーミアと同時に低用量の抗がん剤治療
を受けていました。
その後、半年経過したときのCTで
最後まで残っていた転移巣が消えました。
正確には、線のようにぺちゃんこになっていました〜
私の場合は隔週1回のペースでしたが
患者さんの手術、抗がん剤、放射線治療等に合わせて
ハイパーサーミアの治療計画を立ててくださいます。
もちろん、標準治療と同様で
残念ながら効果の得られないケースがあることも確かですが
私のように消えた人もいれば
小さくなった人や、現状維持のまま長期間変わらない人もいるので
もしもハイパーサーミアに関心のある方がいらっしゃったら
主治医の先生と相談されてみてもよいかもしれません。
ハイパーサーミアのことをあまりよくご存じでないお医者様もおられますので
その場合は、ハイパーサーミア治療を行っている施設に直接相談されてみてもよいのではと思います。
治療に関する詳細や施設情報については
下記のリンクをご参考にしてください。
ハイパーサーミアは最初の数回は保険適用です。
ぜひ、回数に限りのないようになってほしいと願っています
加入されている生命保険によっては
保険給付対象になっていますので確認してみてくださいね
ちなみに、私が治療を受けている施設ですが
名古屋市昭和区にある
メドック健康クリニック さんです。
名古屋市立大学医学部教授だった上田公介先生(故人)が
名古屋市内の別の病院の中に温熱療法のクリニックを作られて
多くのがん患者さんの治療にあたっておられました。
治療そのものだけでなく、上田先生のお人柄に
救われた患者さんが何人もいらっしゃいました。
その上田先生が急逝され
先生の意志を引き継がれた看護師さん(認定技師さん)たちが
ハイパーサーミアの治療を続けていける施設はないかと奔走されていた中、
メドック健康クリニックさんが手を挙げてくださったのだそうです。
(吉田院長先生、ありがとうございます)
ここには サーモトロンRF8 と 最新のアスクーフ8 の
2台のハイパーサーミア治療装置があります。
治療にあたってくださる認定技師さんは3名(女性)で
皆さん、局所温熱療法についてとてもよく勉強されているだけでなく
私たちがん患者と、いつも明るく普通に一緒にいてくれるのが
何より心地よくて、とても心強いのです
メドックさんの回し者のようになってしまいましたが
もしかして身バレするかも・・・と思いながらも
メドック健康クリニックさんのハイパーサーミア治療のことを
ぜひ知ってほしくて、ブログに書いてみました
患者さん向けのミニパンフレット
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