「そんな格好してると風邪ひくよ!服をちゃんと着なさい
」

って、親から何度も言われて育った。
だから、お母さんになった自分もそうやって
息子を育ててきたんだなぁ。
小学校の3年生くらいまで
二つ下の弟と一緒に
大好きだった父とお風呂に入ってた。
「肩までお湯に浸かって、ゆっくり20数えるんだよ
」

父にいつもそう言われては
大きな声で弟と20数えて
ポカポカになった身体で風呂場から飛び出したんだったなぁ

今でもスーパー銭湯に行ったりすると
肩まで浸かって、心の中で20数えている私

夜更かししてるとよく親に叱られた。
特に弟は中学1年生までは背の順で並んだら前から2番目とかで、
男の子だったから
きっと余計に心配だったのでしょう、
「早く寝ないと、背が伸びないよ!」
「ご飯をちゃんと食べないと、大きくならないよ!」
そんな母親の声が懐かしい

そして弟はそれからすくすく上へと育ち
今では183センチの長身になった

結婚して、高齢の義父母と同居することになった。
義姉と夫は17歳差なのです



義父は戦争に2回も行った傷痍軍人で
戦争から帰ってきてからしばらくは
湯治で岐阜県高山の温泉にいたらしい♨️
そのおかげでか、
弾丸が当たった足が良くなり歩けるようになった。
義母はいつも首にチーフを巻いていた。
「風邪は首から入ってくるから」
って言いながら
このくらいの時期からせっせと巻いては
畑仕事を頑張っていたっけ

我が家のある地域は兼業農家が多く
私がお嫁に来た頃は
まだまだ休耕田や放置畑も少なくて
あちこちでおじいちゃん、おばあちゃんが
元気に田んぼ仕事、畑仕事に精を出していた。
夜は早く寝て、朝早くから田んぼや畑に出かけて行って、
あの頃はまだ耕運機のある家は少なくて
皆んな重たい鍬や鋤で頑張っていた。
ご飯もびっくりするくらいたくさん食べるし
私の方が風邪ひいたりするのが多かったっけ。
そういえばインフルエンザにかかるのは
私だけだったもんななぁ〜

農村地域の高齢者は
元気で長生きの方が多いと聞くけど
ほんとだなぁと実感してしまう



膀胱癌になってしまって
それでも一度は無事に手術も出来て
これでもう大丈夫!と思うことができていた。
その後、普段はあまり怒らない自分が
仕事のことで
今までこんなに怒ったことがないというくらい
怒れてしまったことがあって
今から思うと、あの時に自分の中で
何かのバランスが崩れてしまったのか
退院した1年後に再発転移が発覚した。
抗がん剤と放射線治療の同時併用は
最初の頃こそ副作用はちょっと我慢すればやり過ごせるようなものだったけど、
その後は坂道を転がるように副作用が強くなって
鳩尾や背中の酷い痛みに泣かされた。
そんな時、看護師さんが持ってきてくれる温熱パットを鳩尾に押し当てると
痛みが少しだけ楽になった

緩和ケア専門の看護師Iさんが
何度も病室に来てくれて背中を30分もさすってくれた。
Iさんの手は魔法の手。
どんな痛み止めよりもずっとよく効いてくれて
何度も何度も助けられた

朝夕の回診時に
K先生が交わしてくれた握手は
私に頑張る勇気、治ろうという気持ちを与えてくれた

ほんとなら学会で発表も出来たはずなのに
免疫治療を受けることを快く了承してくださり
今も私の主治医として経過をみてくださっている。
このことが、とても貴重なことだと知ったのは
こうしてブログを書くようになってから。
そして低容量抗がん剤とハイパーサーミアを受けている病院の先生からは
運動しなさい

と何度も何度も言われていた

この間の診察の時
「トレーニングルームに通い始めました
」

と言ったら
先生は
「それは良かったです!
」

と喜んでくださった



退院してからは毎日ずっと
庭や畑の木や草花や
家や倉庫や
義父母やご先祖様に
見守ってくださりありがとうございます
とつぶやいている。
門の横にいつもいてくれる大木に
朝晩触れては
「行ってきます」
「ただ今。今日もありがとうございます」
と小さな声でつぶやいている






私は
標準治療の抗がん剤と放射線治療で
命を助けてもらいました。
それは間違いのない事実なのです。
でも、
今こうして寛解が続いているのは
自分の免疫細胞が
頑張ってくれているからなんだなぁ
と感じています。
昔の人たちが
体を冷やすな
よく眠り、よく食べて
体を動かしなさい
自然の中に身を置いて
気持ちよく過ごしなさい
と言いながら
健康を守ってきたことは
そうすることで
体の免疫細胞が元気になることを
体の感覚として知っていたからなのでしょう。
免疫力が下がると
病気に立ち向かえない。
だからこそ
免疫細胞を元気にしていくことは
とても大切なんだと思います。
免疫細胞の働きを癌細胞が邪魔するのを
阻止する薬剤が発見されて
これからはきっと研究が進み
どんどん精度があがっていくことでしょう。
そして今度は
癌治療で下がった免疫細胞を
どう上げていくか。
こちらの研究も
もっともっと進むといいなぁ、
そのためにも
実際にその治療に誠心誠意携わっている医療者の皆さんや
その治療を現に受けている私たち癌患者の声を
たくさんたくさん集めて欲しいなぁ、
いい加減な治療をしている医療者、医療機関をきちんと選別できますように。
十把一絡げのような報道に
その機会を失われませんように。
癌細胞を直接叩く
手術、抗がん剤、放射線治療と
免疫細胞の働きを癌細胞が邪魔するのを阻止する
免疫チェックポイント阻害薬と
免疫細胞の力そのものを元気にしていく
免疫細胞療法
そして
抗がん剤や放射線治療の効果を上げて
身体を温めるハイパーサーミア
のような治療が
上手に補完しあって
癌が消滅したり
長期不変で普通の生活が出来る時代が
一日も早く来ますように。



息子は昨日から
高校時代の友達(野郎ばかり)7人で
キャンプに出かけて行きました。
あいにくの天気で
どうなることかと思いましたが
どうやら雨も上がってきた様子

まぁ、ずっと雨降り
だったとしても

久しぶりに友達と集まって
楽しい時間をたくさん過ごせていることでしょう

さぁて、
もういい加減、お昼ご飯にしたいんだけど
まだ寝てる夫...
どうするかな〜
