転移したことを受け入れるまで | 前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

2013年11月8日に 膀胱がん 粘膜下層浸潤T1G3発覚。約1年後の2014年12月にリンパ節転移。遠隔転移ありのステージ4になっちゃったけど、同時化学放射線治療で奇跡的に寛解継続中!


*ちょうど3年前、2015年3月〜2017年4月までの、外来抗がん剤治療していた時のことを、思い出しながら書いています。




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膀胱がん遠隔リンパ節転移  T1N3M1
ステージ4

だけど
今は寛解しています〜






2015年2月末に退院。

職場復帰して、3月末までは遅刻早退欠勤無し!の条件をなんとかクリアしたものの
4月、5月は右鎖骨下に埋め込んだポートと相性が悪かったこともあって
なんとか出勤しても、高熱で早退ショックメラメラ...
なんてことばかり

4月に新しく赴任して来たばかりの上司も
「コイツ、大丈夫なのか??えー?
と毎日のように思っていたことでしょうあせる



椅子にずっと座ってる、ということだけでも
結構体力を消耗するもので、

1日経つのがものすごく長くて、
就業時間が来るたびに
「あぁ...今日もなんとか乗り切れた...」
と心底ホッとしてた気がします



気持ちの方も、回復するのに
...というか、
病気のことを受け入れられるようになるまでに
半年くらい掛かりました。


精神科のT先生に
「先生たちがびっくりするくらい、とっても順調と聞いてますよ」
と言われても、


でも私
遠隔転移してるし
ステージ4だし
転移巣も消えてないし、

この先、大丈夫です、治りますって
誰も言えない、言ってもらえないんだよな...



なんて

そんなことばっかり考えては
不安になって
落ち込んで



ネットで予習してた放射線治療も
数ヶ月後までに効果が現れるってあちこちに書いてあったけど、
7月のCTにはまだ転移巣が消えずに残っててぐすん





昨日、ハイパーサーミアのとき
看護師さんが

「通院し出した頃のマイコさん、気持ちがいつも沈んでいたよねぇ」

「あの頃のマイコさんのように、『どうして私が...』って沈んでいる患者さんが今、何人か来ているんだょね、」

と言っていました。



ふたりにひとりが癌に罹患するのだから、
とか

どんな人の体の中にも、癌細胞は毎日生まれているのだから、
とか

何の慰めにもならない言葉だよねって
その看護師さんと話していました。


だって、そんなこと言われても
自分が癌になってしまった事実は変わらないから。




どうやったら病気のことを受け入れて 
気持ちを保てるようになれるのか、
自分のことを考えてもよくわかりません、

時間が過ぎていつのまにか
「がんになってしまったこと、転移しちゃったことは、もう仕方ないことだよね」
って、思えるようになったかなぁ、



でも、これだけは言える。

仕事してて良かった。

仕事してなかったら、がんのことばかり考えて
もっともっと気持ちが沈んで
半年で復活なんて出来なかったかも。


あと、
夫や息子が
いつもと変わらない態度でいてくれたこと。


かな、




そんな風に退院後の半年間を過ごして来て
自分の病気や状況のことも受け入れられるようになった10月のCT検査で、
最後まで残っていた転移巣が
ぺっちゃんこの線のようになっているのが
分かったのでした。