同じ職場の女性職員のkさん。
今年度から私のいる職場へ配転になり
直接的に仕事で関わることはなかったけれど
人間的に温かく優しい人、ということは
少し話しただけで直ぐにわかるような女性でした。
彼女の口から直接聞いたことはなかったけれど
脳腫瘍が発覚して
昨年度中に手術を受けていたことを知りました。
時々仕事をお休みしていて
出勤しても体調が良くなさそうなことが多かったりしていましたが
それでも用事があって話しかけると、どの人へも笑顔で対応していて
なんでこんなに良い人が、
脳腫瘍なんかになるのかなぁ...
といつも思っていました。
kさんの方も私がステージ4のがん患者だということは知っていたので、
「また、お昼休みにご飯でも一緒に
」

と話していたのです。
そんなkさんでしたが、
仕事がなかなか上手くこなせないことが続いていたようで、いろいろと問題が起こっていました。
最初のうちは寛容だった上司も
昨年の秋くらいからはあからさまに辛く当たることが多くなって
kさんも頑張って仕事をこなそうと思って頑張っているけど、出来ない、上手くいかない...
という感じでした。
今、kさんは休職しています。
これ以上勤務していても、現状が良くならないということで
上司たちから休職勧告をしたとのことでした。
他の職員さんたちが、なんだかんだと言いながら
残ったkさんの仕事を手分けして処理している最中に、
kさんから職場に届いた書類に混じって
私宛のお手紙が入っていました。
自分のせいで職場のみんなに迷惑を掛けてしまい、申し訳なく思っているということ。
本当は4月の配属のころから、辛い毎日だった、
ということ。
それでも、マイコさんの笑顔や頑張る姿に勇気をもらっていた、ということ。
今年の2月から3月にかけて、入院して
ちょっと難しい手術を受けるので、びびっているけど、頑張って乗り越えてみせる!
ということ。
そんなことが綴られていて
kさんのお人好しな、優しい笑顔を思い出して
思わず涙が滲んでしまいました。
もしかしたら、kさんの不調の原因は
ケモブレインだったのかもしれません。
そんな中で、他の職員に迷惑を掛けないようにと
大変なのに自分で何とかしようと
頑張っていたのかもしれません。
治療の難しい病気に罹った人にしか
分からない苦労が
きっと、たくさんたくさんあったのだと思います。
どうか、kさんの手術が無事に成功して
リハビリも順調に過ぎていって
来年の4月になったら、また元気な姿で
あの、人の良い優しい笑顔で
職場に帰ってきてくださいね。
そして、今度こそ一緒に
ご飯、食べに行きましょうね
