最初の手術で分かった、T1G3 という結果を受けて
2度目の手術(セカンドTUR-BT)を受けることになりました。
この日、夫は仕事を休むことができず
付き添いは誰もいなかったのですが
泌尿器科病棟の看護師さんたちは
皆、明るく良い人ばかりで
K先生も、相変わらずの穏やかな笑顔で
「頑張りましょうね」と言って下さり
初回の時よりは、そんなに不安に感じることもなく
手術に臨むことができました。
前回は、手術室の中で点滴の針を刺すのに
結構な時間を要してしまったからか
今回はまだ病室にいる間に
看護師さんが点滴の針を刺してくれました。
まだ若い、とっても可愛い人だったのですが
一発で入れてくれたので、また一安心。
さぁ、頑張ろう
(といっても、頑張ってくださるのはK先生たち(^^;;)
と、手術室へ向かいました。
手術中、もう一人の介助?の先生が
「無さそうですよね~」と言っているのが聞こえて
それに対してK先生が
「うーん、そうなんだよね」
「でも、こういう場合はガイドラインではもう一度...」
と話している声がかすかに聞こえていました。
手術が終わって、ストレッチャーに移された際に
そばに来てくださったK先生に
「悪いものはありませんでしたか?」
と尋ねたら
K先生は
「組織診断に出してみないとわかりません」
と正直に答えてくれて
「でも、私が見る限りでは悪いものはなかったと思います」
とも言ってくれました。
あとは結果を待つのみ...かぁ、
そう思ったら、
自然と涙がすーっと一筋、頬を伝っていました。
夜になり、夫が息子を連れて
面会に来てくれました。
「悪いもの、全部きれいに無くなってたって?」
と言う夫に
「まだ分からないんだって」
と伝えると
夫は、両手で頭を抱えたまま
しばらくうつむいていました。
夫が私の前で、ガンのことでこんな風に自分の感情をあらわにしたのは
この時が最初で最後。
夫も、息子も
この後私がどうであっても
いつもと変わらない態度でいてくれたことは
私にとって、とても救いだったと思っています。
今回は、前回の時よりも深く削っているため
血尿が治るのが遅く
退院も1日遅くなりました。
この病院では、朝と夕方に回診があって
K先生のいつもと変わらず穏やかな表情と声に
毎回、安心感をいただいていました。
退院した日の翌週の木曜日
外来で、組織診断結果を聞きました。
「良かったですね。悪いものは何もありませんでしたよ(^^)」
K先生の言葉を聞いて
心底、ホッとしました。
でも、私のガンはグレード3。
はい、これでもう経過観察で良いですよ
というわけにはいかない、とのことで
再発防止のために
BCG(あの、予防接種のための薬と同じもの)を
1週間に1度、膀胱内に入れる治療を
最低でも6回、8回まで受けることになりました。
副作用として、頻尿、かなりの排尿痛などがある
とのことで
家に帰ってから、同様の治療をされている人のブログをたくさん読みました。
最初の何回かは良いけど
だんだん痛みが強くなっていくんだな、、
あー、怖いなー
でも、これでガンが再発しないなら
絶対に頑張り通すぞ!
そう自分に強く言い聞かせていました。
でも、ほんとに良かった。
これでもう、私の中には
悪いものは何もないんだ。。
この時は、そのことだけが何より嬉しくて
心配している夫や息子に
「朗報」
とメールを入れました(^^)
BCGの治療を、年明け1月から始めることにして
その年の年末年始は
コンサートに行ったりしながら
のんびりゆったり過ごすことができました(^-^)