がん拠点病院受診と最初の手術 TUR-BT | 前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

2013年11月8日に 膀胱がん 粘膜下層浸潤T1G3発覚。約1年後の2014年12月にリンパ節転移。遠隔転移ありのステージ4になっちゃったけど、同時化学放射線治療で奇跡的に寛解継続中!


二軒目のクリニックの、泌尿器科専門医からの紹介状を持って
今の主治医の先生(K先生)の外来へ初めて行ったのは
その翌日の2013年11月8日金曜日でした。


K先生は、無口なお医者様で
必要以外のお話はあまりされないのかな?

というのが、最初の印象でした。

このことについては、
私の状態があまり良いものではないと
前医からの紹介状の内容やエコー検査、膀胱鏡検査の結果から、K先生は思っていたのだろうなぁ、、
と後になってみて思いました。

とてもニコニコしながら話せるような
そんな状況ではなかったのだと思います。


それでもK先生は、
「詳しい検査をしてみないと、何もわかりませんから」
と言われ
なるべく早く検査をした方が良い、とのことで
翌週月曜日に造影剤を使ったCT検査の予約を
入れてくれました。


翌日の土曜日は、所属しているNPOの会議があったのですが
急遽欠席の連絡を入れたんだったなぁ。

もう、私の中では100パーセント、ガンに違いない
という確信があったのです。



CTの結果は読影の結果を待つ前に
K先生がその日中に画面を見ながら説明してくれました。


膀胱ガンでほぼ間違いない。
悪性度の低いものは、カリフラワーのような形で
表面が細かい粟粒状になっているが
私のは、約3センチの楕円形の塊が
膀胱壁にくっついていて
しかも根っこの部分が粘膜層に達している。

とのこと。


おまけに、粘膜層に留まっているのか
その外側の筋肉層にまで達しているのか
画像だけでは判断が難しいとのことでした。




翌日12日火曜日に入院、MRI検査をして
13日水曜日に、TUR-BT(経尿道的切除手術)
(内視鏡を尿道を経由して膀胱まで入れて
腫瘍を切り取る。部分麻酔で2時間弱!)
を受けました。



手術医を着たK先生が病室まで挨拶にきてくれて
診察室でお会いしたときとは打って変わって
穏やかな笑顔で「頑張りましょうね」と言ってくださり
とっても安心したのを
昨日のことのように覚えています。




腰椎のところに麻酔を打つのが
一番怖かった!


その後、点滴の針が中々入らず
数名の看護師さんたちが頑張ってくれたのですが
結局入らなくて
K先生が難なく一発で入れてくれたときにも

穏やかなK先生の様子を見ながら
あぁ、この先生で良かったなぁ(涙)
この先生に全てお任せしよう

と自然に思えました。



終了後、2時間?3時間くらいは絶対安静。
頭も動かしてはダメなので
結構つらかったー

胸から上は感覚があるけど
私の下半身はどこへ行ったの??

という、今まで体験したことのない
変な感覚にビビってましたが
少しずつ感覚がある部分が足先の方に向かって進んでいくのは、
なんだか面白いなぁなんて思っていました(≧∇≦)


病室に戻ってきた最初の頃は
声があんまり出なくて

付き添いの夫が
手術して戻ってきたばかりの妻である私に
「何をそんなにしおらしい声だしてんの~ 笑」
と言ってきたのには
もう、怒る気力も残ってなかったので
そのまんまスルーしましたが(-_-#)

心配はしていてくれてるのだろうな、とは思っていたので
取り敢えず無事に終わって良かったなーと
思いました。




手術の時は感覚が全くないけど意識はあるので
K先生たちの話し声を必死に聞いてたんだっけ。

でも、専門用語が多すぎて
結局よくわかりませんでした(^^;;



この手術は、開腹手術のような侵襲性が高いものではなくて
手術した翌々日には、おしっこの菅も取れ
退院できたのはその週の金曜日でした。



退院前の木曜日の夜だったか
K先生が病室まで来てくださり

「粘膜層ギリギリのところで、なんとか留まっていましたよ(^^)」と報告してくれたときは
膀胱全摘しなくて済むんだ~(涙)と、心からホッとしました。


次の外来診察日を、翌週木曜日と決めて
とりあえず退院することとなりました。






***


今から思うと

手術ができていた初発のときや
この後、再び同じ手術をすることになった
12月の時は

不安ではあったものの
治療そのものはそんなに辛いものでもなく
まだ良かったなぁ、と思います。


その後、まさかこんなことになるとは
私も、K先生も
多分、カンファレンスで関わった泌尿器科の医師たちも
誰も思っていなかったと思います。