いきなりのことでした。
仕事場で、あの人と再会。
といっても、数メートル離れた場所で、すれ違っただけ。
前方から見覚えのある顔が連れと話しながら足早に近付いてきて、
すれ違う瞬間、あの人って気づいた。
気づいた瞬間、驚きすぎて、息が詰まった。
顔を見るのは、別れた日から1年半ぶりだった。
あの人は頭だけで会釈して、そのまま足を止めることも驚くそぶりもなく去っていった。
心臓がおかしな鳴り方をしていた。
息が浅くなっていた。
頭がくらくらした。
自分の席に帰って、深呼吸して、何とか落ち着いて。
あんなに愛しかった人の顔を見て、息が詰まるなんて滑稽だ。
あの人は、少しだけ髪を短くして、多分私と一緒に買ったのとは違う眼鏡をかけていた。
今どんな日々を送ってるかも分からないけど、きっと上手くやってるんだろう。
もしかしたら、もう、会うことはないかもしれない。
その方がいいな。
とりあえず、元気そうで良かった。