【２０２１年 ６月１７日】Ｎｏ６９７
大館市で快適で省エネな住宅の
設計と施工をやっている
直洋建設の砂川です。
今日も
ｂｌｏｇを見に来てくれて
ありがとうございます
【お詫び】
例年の事なのですが
今時期、非常に設計業務が
混み合っており
お客様には大変長らく
お待ちいただいており
申し訳ございません。
休日返上で日夜問わず
頑張っておりますので
今しばらくお待ちいただけますよう
何卒お願い申し上げます。
出来次第、順次ご連絡させていただきますので
重ねてお願い申し上げます。
一昨日、１５日のblogで
キッチンの吊戸棚について
あった方が良いのか
無くても良いのか
そんな事について
書いたのでけれども
思っていた以上に
反響があって
キッチンって結構関心の的なんだな・・・と
再認識した次第です
いくつか質問などもあって
個別にお答えしていたのですが
これはどうやら補足すべきだな・・・と
思いましたので
今日もまた
吊戸棚に関係したお話をします。
１５日の私のblogでは
言葉足らずな部分もありました。
それを補足します。
キーワードは
火気使用室（燃焼器具を使う部屋）
内装制限
不燃材料
といったところになります。
調理器具がガスコンロ
ガス台等である場合
吊戸棚を無くしてＯＰＥＮな
ワンルームＬＤＫにしたくても
それが出来ない場合が
あるのです。
詳しく説明していきます。
ガスコンロ、ガス台
これらは燃焼器具にあたりますので
キッチンは火気使用室
となります。
因みにＩＨクッキングヒーターは
燃焼器具という扱いではありません。
火気使用室は
内装制限を受けます。
内装制限とは何か
建築基準法における『内装制限』とは
壁・天井の仕上げを
燃えにくい材料にすることで
火災の拡大や煙の発生を
遅らせるための規制。
炎が急拡大して
避難を妨げることがないように
室内の仕上げに
準不燃材料（または難燃材料）の使用が
義務付けられています。
燃えやすい材質の仕上げ材は
使えないのです。
因みに内装制限 床は対象外です。
ドアや引き戸などの建具も対象外です。
ガス台を使用したキッチンの場合
壁の１．２ｍ以上の部分と
天井に燃えやすい材料を使えません。
例えばこういう材料を
壁の１．２ｍ以上の部分や
天井には使う事が出来ません。
ＩＨクッキングヒーターを使用するキッチンなら
問題無く使用できます。
キッチンに隣り合ってる
ダイニングとかリビングといった部屋は
天井から下がった壁
これを垂れ壁というのですが
天井から５０ｃｍ以上下がった
垂れ壁があれば
内装制限の適用範囲から
除外する事が出来ます。
対面キッチンの場合
垂れ壁の部分に 丁度吊戸棚が
来ます。
垂れ壁だけあっても
あまり実用上のプラスにはならないので
どうせ垂れ壁を
付けなきゃならないのであれば
ここに吊戸棚を設けましょう・・・
という事になるケースは
多いです。
くどいようですけどガス台の場合です・・・
ある質問者様は
吊戸棚を付けなきゃダメ
・・・と
言われた
という事ですが
意味を丁寧に紐解くと
吊戸棚を付けなきゃダメ
というより
５０ｃｍ以上の垂れ壁を付けなきゃダメ
という意味ことなのでしょう。
もし、どうしても
ＯＰＥＮにしたい！！
垂れ壁を付けたくない！！
でも調理器具は
ガスじゃなきゃダメ！！
といった場合
キッチン同様、隣接する部屋
ダイニングやリビングなどの内装を
準不燃材料を用いれば良いのです。
準不燃材料を・・・
なんて言うと
きっと大変なんだろう
・・・と思うかも知れませんが
全然大変ではありません
石膏ボードという
不燃（もしくは準不燃）材料に
準不燃のクロスを張れば
壁も天井もそれでＯＫ
普通の住宅で
ごく普通にやってる仕上げ方法ですので
心配いりません。
準不燃以上にしたからと言って
予算に上乗せが必要になる事も
無いでしょう。
ただ・・・内装制限がかかると
木のぬくもり溢れる
下の写真の様な内装が出来なくなる
という事です。
写真はインターネットから引用させていただきました。
弊社では近年ずっと
殆どがオール電化住宅でして
加熱・調理器具は
ＩＨクッキングヒーター
なのでキッチンは火気使用室に
ならないので
内装制限も掛かって来ません。
そういう意味で
キッチンの吊戸があろうが無かろうが
（垂れ壁があろうが無かろうが）
自由である
という事なんです。
因みに
平屋の場合は当然キッチンも
１階にある訳ですから
内装制限の対象外
２階建てであっても
キッチンが２階にある場合も
内装制限の対象外
２階建て等で１階にキッチンがある場合
内装制限の制約を受けます。
炎は上に広がっていくという性質に対して
定められた合理的な規制と言えるでしょう。
吊戸棚のあるなしを検討する際
このような法律の縛りがありますので
特にガスコンロで計画する場合は
注意が必要となりますので
専門家に相談すると良いでしょう
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日はここまで
また明日（＾＾）
では
砂川のＬＩＮＥです。
ご意見ご感想など
こちらからもどうぞ（＾＾）
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会社の所在地
大変分かりにくくて申し訳ございません。
画像はiPhoneの画面です。
『開く』をタップしてください。
するとGoogleマップが立ち上がります。
画像はiPhoneの画面です。
画面下の方に
『ナビ開始』というボタンがありますので
タップしてください。
音声ガイド付きで
ナビが始まります。
因みに・・・・
ストリートビューでは
２０１２年の画像から更新されておりません。
取り壊される前の空き家が現れ
驚くかもしれませんね。
上の写真の空き家を解体した後の
更地を取得したのち
弊社の事務所を建築したのです。
目的地に到着するとそこには
こんな建物があります。
一見住宅の様にも見えますが
直洋建設株式会社の事務所です。
建物の前がコンクリート舗装されておりますので
そこが駐車スペースになっております。
Ｇｏｏｇｌｅマップからのナビの場合
ちゃんと案内してくれるのですが
車のナビの場合で
地図情報が更新されていないと
昔の事務所の場所に案内されてしまうようです。
これがかつての事務所
現在は車庫と物置になっております。
お間違い無き様
お願いいたします。
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