W不倫 遠い日の花火 -3ページ目

W不倫 遠い日の花火

ある日突然始まってしまった既婚者同士の恋。興味のない方はどうぞスルーしてください。ゆっくりと綴っていきます。

ほろ酔い加減の夏の夕暮れ。


しっかり手を絡めたまま、


僕たちはホテルに入って行った。


部屋に入いると、待ちかねたように


しっかり抱き合ってキスをした。


まさに貪るように。


息ができない。 


言葉ももどかしい。


何か言おうとする彼女の唇を、何度も僕の唇で塞ぐ。


そして彼女もまたそれに応えてくれる。



お互い落着きをとりもどし、


少し体を離す。


うつむき加減に「お風呂お湯張ってくるね」と彼女。


「ああ、そうだね」



先に湯船に入り、彼女が入ってくるのを待つ。


恥ずかしそうに彼女が浴室のドアを開ける。


なるべく僕は冷静を装う。



狭い浴槽に彼女は後ろ向きに、僕に背中を向けて入ってきた。


「恥ずかしいよ」


「僕もおんなじ」


そう言って、彼女をぐっと引き寄せる。




どれくらいの時間が経ったのだろう。


二人は窓辺にもたれて海を見ていた。


遥か遠くに花火が見えた。