W不倫 遠い日の花火 -2ページ目

W不倫 遠い日の花火

ある日突然始まってしまった既婚者同士の恋。興味のない方はどうぞスルーしてください。ゆっくりと綴っていきます。

暗い海の向こうに花火が見えた。


二人言葉もなく、じっと見ていた。




少し前


全身全霊を持って抱いた。


「その瞬間」彼女は泣いていた。


どんな意味の涙だったのかあえて訊かないことにしよう。


たぶん、いろんな感情が交錯していたのだと思う。



どの位の時間が過ぎただろう。


ふと我にかえると、そろそろ帰る時間が迫っていた。


身支度をする彼女を後ろからぎゅっと抱きしめる。


熱いキス。


なかなか離れられない僕の耳元で


「帰りたくないよ・・・ でも帰らなくちゃね」と彼女。



帰宅中、何度もハートマークがついたメールのやり取り。


まるで小中学生。


いい大人のはずなのに、一気に気持ちが加速する。



でも家に近づくにつれて、だんだんと冷静を取り戻す。


そして家族への罪悪感。


罪悪を感じるくらいならはじめっからするなよ、と別の僕が囁く。