【このところの和工房
】
こちらの続き。
元着物から、長羽織の仕立てを始めました。
解き洗いしてあったもの。
端縫いを解いて、着物ハンガーに掛けたのが、こちら。
両袖を縫って、
さて、羽織の袖丈 について。
羽織の袖丈は、着物の袖丈より1～２cm程短くします。
羽織は着物の上に着るのになぜ着物より短いの
・・
ですが、
着物は着ると、袖付けのところが引き上げられる分、袖丈は短くなるんですね。
ちなみに、私の着物の袖丈は４９cm。そして、羽織の袖丈は－１cmの４８cm。
そして、
身頃も縫い上げたところ。
羽織丈：肩から１０５cmの、８分丈にしました。
膝下のロング丈、スリム仕立てです。
残すは、衿付けのみ。
さて、羽織の衿は下前～上前までひと続きになるので長く、元着物からは取れません
そこで、 着物の衽の、下前と上前をつないで、羽織の衿にします。
当然ながら、 首の後ろ、背中心に接いだ縫い目が入ります。
和裁教室では、「長羽織を仕立てたい！」そんな声が多数（？・大げさ
）上がっていて、
そんな方たちに、着なくなった着物を解いてお持ちください。とお話しています。
新しい反物から仕立てるのも良いですが、
私は、再生して活かして着続けること、これこそが和裁の醍醐味じゃないかなぁ・・・なんてね。
着物から羽織への仕立て替えを提案させて頂きました。
姿を変え、生まれ変わりして、もうひと働きして頂きましょう
着物の再生能力って本当に素晴らしい～
改めて、着物はエコ。本当に無駄がないなぁ・・と、感心するばかり。
完成まで、もう少し。
お針子は続く・・・